クレジットカードの不正利用で補償されなかった理由は?対策や未然に防ぐ方法を解説

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日本クレジットカード協会の調査によると2023年9月時点で、不正利用による2022年の被害総額が436億円と過去最高額を更新したことが発表されました。

被害の内訳はカード番号盗用が最も多く、その他の不正利用や偽造カードによる被害が続いている状況です。

近年はキャッシュレス化の加速に伴い不正利用の手口もますます巧妙化しているため、消費者もさらに対策を講じる必要があります。

そこで本記事では、不正利用が補償されなかった原因や補償されるためにやっておくべきこと、不正利用の手口などについて詳しく解説します。

この記事でわかること
目次
本記事を監修した専門家

【小山英斗】
神奈川県の横浜を主な活動拠点としてFP事業を中心に、ライフプランニング、金融資産運用、不動産・住宅ローン相談、住宅建築相談、保険相談を強みとしたサービスを提供しています。銀行や保険等の金融機関やハウスメーカー等に属さない独立した立場から執筆の監修を行う。
公式HP:未来が見えるね研究所
保有資格
1級ファイナンシャルプラニング技能士
日本FP協会所属CFP
住宅ローンアドバイザー

クレジットカードの不正利用の現状|被害額・件数ともに増加傾向

クレジットカードの不正利用額は2020年に253億円、2021年に330億円と年々増加傾向にあります。

2022年にも過去最高額を更新していて、今後も不正利用による被害額と件数ともに拡大することが予想されます。

本項を確認して、不正利用に関する知識を深めておきましょう。

不正利用の被害総額は436億円

日本クレジットカード協会が実施した2022年1月〜12月の不正利用の被害総額は、436億円で過去最高額となりました。

最も被害額が大きい不正利用

カード番号を盗んで使われることで、436億円の94%に当たる412億円に上っています。

盗まれたカード番号は店舗ではなく、ネット通販サイトで会員になりすまして悪用される場合がほとんどです。

2022年1月〜3月が100億円、4月〜6月が106億円になっているのに加えて、2023年1月〜3月が121億円、4月〜6月が141億円と被害額が過去最高を更新し続けています。

被害者の半数以上は不正利用に気付かない

三井住友カードが運営する「ヒトトキ」によると、被害者の半数以上は不正利用の被害に気付いていないときがほとんどです。

どのように不正利用に気付く?

原因や手口を把握している方のうち、半数以上はカード会社からの連絡で気付くときが多く、自分で気付けたのは約4割という結果でした。

高額の不正利用をされている場合は自分で気付くときが多いものの、少額だと気付かないことがあります。

実際に不正利用が発生するときは高額決済よりも少額決済の被害になることが多く、利用明細をチェックしていても見逃してしまうときも少なくありません。

利用明細を確認するときは、1項目ずつ丁寧にチェックすることをおすすめします。

クレジットカードの不正利用が補償されなかった人に多い3つの原因

クレジットカードの不正利用に遭ったときは、カード会社が補償してくれるときがほとんどです。

ただし、カード利用者の過失により補償が受けられなかった事例も発生しています。

実際に、クレジットカードを不正利用されたことがある100人にアンケートをとった結果、全体の半分である約49%が「補填されなかった」と回答しています。

参考:クレジットカードの不正利用に関するアンケート調査の概要

カードの不正利用で補償されなかった事態にならないためにも、あらかじめチェックしておきましょう。

不正利用をされた日から長期間カード会社に連絡しなかった

不正利用がわかった日から長期間にわたってカード会社に連絡をしなかったときは、補償されないリスクがあることに注意しましょう。

カード会社ごとにおける補償対象は次の通りです。

カード会社三井住友カードセゾンカードdカード
不正利用の補償対象カードの利用停止の手続きをした日の60日前まで連絡した日を含めて61日前まで届出日からさかのぼって90日前まで

補償対象日を過ぎてしまうと補償が受けられない事態になってしまうことから、不正利用がわかったらすぐにカード会社に連絡する必要があります。

基本的には24時間365日電話で受付を行っていて、安心して利用可能です。

警察に被害届を提出していなかった

最優先でカード会社に連絡する必要があるのはもちろんのこと、警察に被害届を提出しなければならない場合もあります。

補償を受けるには警察からの受理番号が必要になるときもあり、カード会社の指示に従って連絡しましょう。

警察に届け出る際の主な内容は次の通りです。

警察に届け出る内容
  • クレジットカード会社
  • 日付
  • 店名
  • 商品名
  • 被害金額

不正利用に遭った場合は警察になるべく早く連絡するのが得策ではありますが、被害状況を詳細に説明できるようにしておく必要があります。

焦って連絡をすると双方にとって不要な時間を費やすことになるため、気持ちを落ち着けたうえで問い合わせましょう。

クレジットカードに署名をしていなかった

カード会社は、署名欄に氏名を記入することを使用するうえでのルールにしているときがあります。

署名欄に氏名の記入が必要なのは、第三者が自由に署名してそのカードを簡単に使えてしまうからです。

例えば

三井住友カードは裏面の署名欄に氏名を記入することが規約で定められていて、署名をしていなかった場合に不正利用の補償が受けられません。

署名欄に自筆の氏名が残されていれば、紛失や盗難に遭ったとしても筆跡が異なっていると見なされて不正利用を防げる可能性があります。

店舗でカードを利用する際には署名がないと使えないときもあることから、カードが届いたらすぐに署名しましょう。

クレジットカードの不正利用が補償されるためにやっておきたい5つのこと

犯人はあの手この手を使って巧みにクレジットカードの不正利用を狙っていますが、日頃からの心がけ次第で被害を最小限に防げることもあります。

万が一不正利用の被害に遭った場合でも、補償が受けられるようにあらかじめ対策を練っておきましょう。

カードの利用明細を定期的に確認する

不正利用がないかを確認する最も効果的な方法は、定期的にカードの利用明細をチェックすることです。

利用明細の確認方法

カード会社が提供するWebサービスやアプリ上で簡単に確認できます。

最低でも週に1回は利用明細の日付・利用金額・店舗名などを確認して、不審な明細がないかをチェックすると安心です。

ただし、利用するサービスによっては明細の反映が数日〜数週間かかる場合もあることに注意しましょう。

クレジットカードの不正利用をされていないかを確認するために、家計簿に記録しておく方法もおすすめです。

近年はスマートフォンで管理できる家計簿アプリもあり、細かな確認が苦手な方でも上手に使いこなせるシステムが整っています。

解読されにくい暗証番号を設定する

誕生日や「1111」などの解読されやすい暗証番号が設定されているとカード会社から落ち度があると見なされて、不正利用の補償を受けられない可能性があります。

暗証番号に関する事項で補償が受けられない主な事例は次の通りです。

暗証番号に関する事項で補償が受けられない事例
  • 買い物をする際に後ろから盗み見された
  • 暗証番号のメモを他人に見られた
  • 暗証番号を他人に教えた
  • 住所の番地・郵便番号・車のナンバーを暗証番号にしていた

推測されやすい暗証番号に設定していると補償を受けられないだけでなく、不正利用の被害に遭いやすくなります。

ワンパスワードアプリで管理したり、暗証番号を定期的に変更したりして解読されにくいように対策をしましょう。

カード署名欄は必ず記入する

カード署名欄に氏名の記入がないと、カード会社から補償を受けられないリスクが高いです。

署名がないと補償が受けられないだけでなく、店舗でショッピングをする際に利用できない事態になる可能性があります。

カードに署名する理由

店舗側はカードに記入されている署名と伝票に書かれた筆跡を確認することで、カード所有者本人であるかをチェックしているのです。

署名欄に氏名の記入がない状態で持ち歩き、紛失や盗難に遭った場合でも勝手に署名されてカードを利用される危険性も潜んでいます。

紛失や盗難に遭った際に海外で偽造されるリスクを考えると、署名欄はローマ字ではなく漢字で記入しておくのがおすすめです。

カード利用時に通知が届く設定にする

クレジットカード会社によっては、カード決済をしたときにスマートフォンやメールに通知してくれるサービスを提供しています。

特にスマートフォンに届くプッシュ通知の設定にしておけば、身に覚えのない利用が通知されてすぐに不正利用に気付けます

例えば、三井住友カードでは「ご利用通知サービス」があり、カードを使うたびに通知がされて便利です。

ご利用通知サービスで通知される内容は次の通りです。

ご利用通知サービスで通知される内容
  • 利用したカード
  • 利用店舗やサービス
  • 日時
  • 利用金額

カード会社によっては高額決済があった場合に通知されるシステムも構築されていて、目的によって通知のコントロールもできます。

不審なサイトやメールから手続きをしない

近年は大手企業を装った不審なネットショッピングサイトやメールなどが横行していることから、安易に手続きをしてはいけません。

偽サイトかどうかを見極めるときの例は次の通りです。

偽サイトかどうかを見極めるときのポイント
  • 「https://」ではなく「http://」で記載されている
  • 文字列や改行の位置に違和感がある
  • 誤字や脱字が多く翻訳機を使ったときのような文章が続いている
  • 本物のWebサイトと異なる表記が多い

メールが届き、文面にIDやパスワードの入力を促しているときは詐欺サイトの可能性があります。

少しでも不審な点があると感じたら、むやみに買い物をしたり、メールを開いたりしないようにしましょう。

クレジットカードの不正利用で多い7つの手口

近年は不正利用の手口が巧妙化してきていて、さまざまな手段で個人情報を盗み取ろうとしています。

無知が原因で個人情報を盗み取られないように、よくある手口を事前にチェックしておきましょう。

クレジットカードの紛失・盗難

クレジットカードの不正利用が発生しやすいのは、カードの紛失や盗難に遭ってしまった場合です。

カードの紛失や盗難が発生する原因は次の通りです。

カードの紛失や盗難が発生する原因
  • スリ
  • 車上荒らし
  • 置引き
  • ひったくり
  • 空き巣

紛失や盗難は発生する確率が低いとはいえ、スポーツジム・温泉施設・ゴルフ場などの公共施設を利用した際に被害に遭った事例もあります。

車上荒らしや置引きはカードを置きっぱなしにしたときに発生する被害のため、手元から離さないように注意しましょう。

紛失や盗難のリスクを少しでも減らしたいと考えている方は、電子マネーで支払うなど物理的にカードを持ち歩かないようにすることも有効です。

フィッシング詐欺

フィッシング詐欺とはクレジットカード会社・銀行・ネットショッピングサイトなどを装ってメールを送り、偽サイトに誘導してIDやパスワードなどの個人情報を盗み取る犯罪のことです。

近年はカード会社やネットショッピングサイトを装って巧みに個人情報の入力を促す警告メールが届き、すぐに偽メールと判断できないときもあります。

メール文面に次のような文言があるときは注意が必要です。

偽メールの可能性が高い文言
  • アカウントの支払い情報を更新してください
  • 有効期限を更新してください
  • クレジットカードの利用が停止されたため再開手続きをしてください

メール以外にもスマートフォンのSMS・SNS・オンラインゲーム・掲示板・ブログなどを利用したフィッシングも流行っているため、注意しましょう。

なりすまし

なりすましは不正に他人のクレジットカードやクレジット情報を入手して、第三者がカード所有者本人になりすましてクレジット決済を行う手口です。

なりすましの被害を防ぐためには次のような対策を取るのが有効です。

なりすましの被害を防ぐための対策
  • 不審なメールをむやみに開封しない
  • 本人認証サービスを活用する
  • IDやパスワードを使い回さない
  • 解読されにくいIDやパスワードを設定する

本人認証サービスを活用すると自らが設定したパーソナルメッセージを入力する必要があり、紛失や盗難などで第三者にカード情報が盗まれても不正利用をされる確率が低くなります。

ネットショッピング詐欺

ネットショッピング詐欺は架空のショッピングサイトを立ち上げて、カード利用者の個人情報を抜き取る詐欺です。

購入代金を支払わせておきながら商品を郵送しない業者も存在していて、悪質さが増しています。

ネットショッピング詐欺に関する被害件数

数万件を超える問い合わせが寄せられていて、被害者が増えているのが現状です。

実際に、クレジットカードを不正利用されたことがある100人にアンケートをとった結果、不正利用された方法で1番多かったのはネットショッピング詐欺でした。

参考:クレジットカードの不正利用に関するアンケート調査の概要

ネットショッピングを利用するときは人気商品で他のサイトでは売り切りになっている商品や、商品価格が他サイトと比べて明らかに安いなどのポイントに注意しましょう。

不正利用にどうしても遭いたくない場合は、利用するネットショッピングサイトを決めて買い物をするのが得策です。

ECサイトから情報漏洩

クレジット情報を盗むことを目的にECサイトがサイバー攻撃を受けることによって、個人情報が漏洩するときがあります。

近年はECサイトの利用者が多いこともあり、サイバー攻撃の標的になりやすい状態です。

サイバー攻撃を受けると

カード情報だけではなく、氏名・住所・電話番号などが抜き取られるリスクがあります。

不正アクセスによる情報漏洩は、情報セキュリティや監視体制が整っていないセキュリティ性が脆弱なサイトでも発生しやすい傾向です。

ECサイトを利用するときは、なるべくセキュリティ性の高いサイトを選びましょう。

スキミング

スキミングとはクレジット情報を不正に入手して、同様の偽造カードを作って不正利用する犯罪のことです。

スキミングの方法

クレジットカード自体を盗むのではなく「スキマー」と呼ばれる装置を使ってカード情報を盗む行為のため、被害に遭ってもすぐに気付かないという特徴があります。

クレジット決済をするときは読み取り端末に接触させて支払う接触型とかざすだけで支払いが完了する非接触型があり、非接触型はスキミングの被害に遭いやすい傾向です。

スキミングの被害に遭わないためにもICチップ付きのクレジットカードを利用したり、解読されにくい暗証番号を設定したりしましょう。

悪質な出会い系サイト

悪質な出会い系サイトは、登録させるのに加えてポイント付与を目的にクレジット決済を迫る犯罪です。

異性とのメッセージのやりとりや次のステップに進むには課金が必要などと脅したうえで、無理なクレジット決済を迫ります。

出会い系サイトの実情

家族や周囲の方に内緒で始める方が多くいることから、明るみに出ることなく泣き寝入りになってしまう場合も多いです。

悪質な出会い系サイトは数多く存在するため、運営元が信頼できる会社なのかを見極めたうえで慎重に利用することをおすすめします。

不審なメールが届いたり、高額決済を迫られたりしたときは早急に利用を止めましょう。

クレジットカードの不正利用に気付く3つのきっかけ

不正利用に気付くきっかけはカードの利用者によりさまざまですが、ある程度のパターンが決まっています

本項で不正利用に気付くタイミングを把握しておけば、実際に被害にあったときでも冷静に対処できるでしょう。

利用した記憶のない請求が来たとき

クレジットカードの利用明細を確認したときにカード決済した記憶のない請求があると、不正利用に気付きやすいです。

不正利用は高額決済だけではなく少額決済でも被害に遭う可能性があり、利用明細を事細かにチェックしていないと見逃してしまうリスクもあります。

近年の傾向

インターネットで個人情報が盗まれる被害が多発していて、日本国内のみならず海外からもカード情報などが盗まれるときも多いです。

被害を防ぐためにも定期的に利用明細の確認をしたり、スマートフォンに利用通知が来る設定にしたりする対策を講じましょう。

カード会社から不正利用に関する連絡が来たとき

日頃から定期的に利用明細を確認していなかったとしても、カード会社から不正利用に関する連絡が来るときもあります。

不正検知システム

24時間365日にわたって不審な決済がないかをチェックする体制が整っています。

利用者が通常利用するものとは異なる不自然な履歴があったときに、カード会社から電話や封書などでお知らせをしてくれるサービスです。

セキュリティ性に優れたクレジットカードは不正利用に関する知識も豊富であることから、利用者にとって最適な案内をしてくれることが期待できます。

家族に指摘したとき

配偶者や子どもが家族カードを所有しているときは、それらのカードが不正利用に遭うリスクがあります。

家族カードの請求分

本会員カードの利用明細に合算して表示されるため、家族に確認した際に不正利用が発覚する可能性が高いです。

普段から無理のない範囲内で家族にもどのようなことにいくら利用したかをチェックする習慣を付けておくと、不審な利用に気付きやすくなります。

家族の利用明細を確認しておくことで不正利用を防ぐとともに家計管理の見直しにもつながり、一石二鳥の効果が期待できるでしょう。

クレジットカードの不正利用を未然に阻止する方法4つ

クレジットカードの不正利用を受けた場合でも迅速にカード会社に連絡をすれば、補償されるときがほとんどです。

ただし、あらかじめ不正利用に遭わないようにさまざまなサービスを利用して、対策を立てておきましょう。

カード番号や暗証番号の管理に注意する

店頭でクレジット決済をするときは、カード番号や暗証番号が見えないように周囲を確認しましょう。

不正利用をされるきっかけ

後ろや横からカード番号や暗証番号を盗み見られるときが多く、バレると悪用されてしまう原因にもつながります。

カード決済をするときは支払いの直前までカードを出さない、暗証番号を入力するときに手で覆うようにするなどの工夫が必要です。

カフェや公共のスペースなどでネットショッピングのクレジット決済をするのは、極力避ける必要があります。

公共の場では入力していると手の動きなどでバレる場合もあることから、自宅の安心できるスペースで決済をしましょう。

本人認証サービスを利用する

本人認証サービスに対応しているクレジットカードを利用すれば、不正利用のリスクを格段に下げられます。

国際ブランドが提供している本人認証サービスは次の通りです。

国際ブランド本人認証サービス
VisaVisa Secure
Mastercard®Mastercard® ID Check
JCBJ/Secure
American Express®American Express SafeKey

本人認証サービスが導入されているカードを使うだけでカード番号やセキュリティコードだけではなく、設定しておいた暗証番号を入力しなければ購入できません

セキュリティ性の高いカードを利用する

不正利用を防ぐには、セキュリティ性の高いカードを利用することをおすすめします。

セキュリティ性の高いカードの例は次の通りです。

セキュリティ性の高いカード
  • ナンバーレスカード
  • ワンタイムパスワードを入力しないと決済できないカード
  • タッチ決済ができるカード

店舗でショッピングをする機会が多い方は、ナンバーレスカードを利用するのが効果的です。

ナンバーレスカードは表面と裏面ともにカード番号やセキュリティコードが印字されておらず、物理的に盗み見られる心配がありません。

万が一、紛失や盗難に遭った場合でも不正利用をされるリスクは極めて低く、安心して利用できます。

不正検知サービスが提供されているカードを利用する

クレジットカードによって不正利用に対する取り組みが異なるため、不正検知サービスが導入されているカードを利用しましょう。

不正検知サービスとは

クレジット決済をするたびに不審な点がないかを24時間365日監視するシステムのことです。

カード会社は不審なクレジット決済があったと判断したとき、カード所有者に電話やメールで連絡を入れ、不正利用に気付きやすくしてくれます。

連絡した際に不正利用が発覚した場合は即座にカードの利用停止手続きが行われて、新しいカードが再発行される仕組みです。

不正検知サービスが提供されているカードを選ぶだけでも、不正利用の被害を最小限に抑えられます。

不正利用の対策に有効なクレジットカード3選

不正利用の対策に有効なクレジットカード3枚を厳選しました。

不正利用の対策に有効な
クレジットカード一覧
三井住友カード(NL)
三井住友カード(NL)
JCB CARD W
jcbcardw
楽天カード
楽天カード
年会費永年無料永年無料永年無料
還元率0.5%~10.0%1.0%~5.5%1.0%~3.0%
発行期間最短10秒最短5分約1週間程度
国際ブランド・VISA
・Mastercard®
JCB・VISA
・Mastercard®
・JCB
・American Express®
詳細詳細を見る詳細を見る詳細を見る

いずれのクレジットカードもセキュリティ性に優れていることから、安心して利用可能です。

三井住友カード(NL)

カード名三井住友カード(NL)
申込対象年齢満18歳以上の方
※高校生を除く
年会費永年無料
還元率0.5%~10.0%
発行期間最短10秒
スマホ決済Apple Pay
Google Pay
電子マネーiD
WAON
PiTaPa
旅行傷害保険最高2,000万円の海外旅行傷害保険
国際ブランドVisa
Mastercard®
公式HPhttps://www.smbc-card.com/nyukai/card/numberless.jsp
三井住友カード(NL)のおすすめポイントや特徴
  • カード番号やセキュリティコードが印字されていない
  • 会員保障制度は三井住友カードに届出をした60日前からの損害が補償される
  • 不正利用が判明したときは該当する請求分が取り消される

三井住友カード(NL)はカード番号やセキュリティコードが印字されていないナンバーレスカードで、不正利用に遭う確率を格段に下げられます。

カード裏面に署名をする必要がなく、個人情報流出の観点からも安心して利用可能です。

個人情報の確認方法

カード番号やセキュリティコードをチェックしたいときは、「Vpassアプリ」から簡単に確認できます。

不正利用が発覚したときや不正利用検知システムによりカードの不正利用が発生したときは、「会員保障制度」が利用できます。

会員保障制度とは、三井住友カードに届出を行った60日前から損害を補償するサービスのことです。

不正利用が判明したときは、該当するカード利用分のすべての請求が取り消されます。

利用明細を確認している最中に不正利用が疑われる項目を発見したときは、すぐに三井住友カードに問い合わせましょう

JCB CARD W

カード名JCB CARD W
申込可能年齢18歳以上~39歳以下
※高校生を除く
年会費永年無料
ポイント還元率1.0%~5.5%
国際ブランドJCB
追加カードETCカード
家族カード
スマホ決済Apple Pay
Google Pay
付帯保険海外旅行傷害保険
ショッピングガード保険(海外のみ)
ポイント種類Oki Dokiポイント
公式HPhttps://www.jcb.co.jp/ordercard/kojin_card/os_card_w2.html
JCB CARD Wのおすすめポイントや特徴
  • ナンバーレスで発行できる
  • 申し込み直前でもアプリ内ですぐにカード番号が表示される
  • 不正利用に関するセキュリティ対策が充実している

JCB CARD Wは、券面にカード番号が印字されないナンバーレスカードとして発行可能です。

ナンバーレスカードを選べば、店舗でショッピングをする際にカード番号を盗み見される心配がなく安心して利用できます。

申し込み時にナンバーレスカードを選ぶことでアプリ内にカード番号が表示されて、オンラインショップや店頭でそのまま利用可能です。

JCBでは不正利用を防ぐために次のようなセキュリティ対策を実施しています。

不正利用を防ぐために次のようなセキュリティ対策
  • 24時間365日不正検知
  • 本人認証サービス
  • リアルタイム通知

多くの不正利用に関する対策を行っているため、安心して利用できる体制が整っています。

なお、不正利用の被害に遭った場合は、JCBが「カードご利用代金明細」を通知後の60日以内に届出をしないと補償対象外となることに注意しましょう。

楽天カード

カード名楽天カード
申込可能年齢18歳以上
※高校生を除く
年会費永年無料
ポイント還元率1.0%~3.0%
国際ブランドVisa
Mastercard®
JCB
American Express®
追加カードETCカード
家族カード
スマホ決済Apple Pay
Google Pay
付帯保険海外旅行傷害保険
ポイント種類楽天ポイント
公式HPhttps://www.rakuten-card.co.jp/
楽天カードのおすすめポイントや特徴
  • 24時間365日モニタリングを行っている
  • 不正利用が発覚したときは利用制限や取引の保留がかかる
  • ICチップ・本人認証サービス・二重パスワードの不正利用対策が豊富

楽天カードは加入者数の増加に伴って紛失・盗難に遭ったカードや偽造カードの不正利用を防止するために、カード利用のモニタリングが行われています。

モニタリングは不審な利用がないかをチェックするために24時間365日実施されていて、気になる点が見つかったときに迅速に電話やメールで連絡を入れてくれる仕組みです。

カード利用の制限が行われる例は次の通りです。

カード利用の制限が行われる例
  • 高額決済があり明らかに利用者と同一人物ではないとき
  • 海外において高額決済があったとき
  • 過去の不正利用における事例と類似しているとき

楽天カードは利用者に不利益が被らないことを最優先にしていることから、利用制限に加えて取引の保留をかける場合もあることに注意しましょう。

他にもカード偽造防止によるICチップの搭載・本人認証サービス・二重パスワードを導入していて、安心して利用可能です。

クレジットカードの不正利用で補償されなかったに場合に関するよくある質問

クレジットカードの不正利用で補償されなかった場合に関するよくある質問をまとめました。

不正利用の被害に遭ったときや事前に対策をして、冷静に対処できるようにしましょう。

クレジットカードの不正利用に遭ったときはどうする?

クレジットカードの不正利用に遭ったときは、次の手順で手続きを進めましょう。

クレジットカードの不正利用に遭ったときの手順
  1. カード会社に連絡
  2. 警察に被害届を提出
  3. クレジットカードを再発行

カード会社に連絡をするときは24時間365日対応しているため、昼夜関係なく安心して利用可能です。

クレジットカードが再発行されたときはカード番号や有効期限が変更になることから、公共料金や保険料などの支払い情報を変更しておく必要があります。

クレジットカードの不正利用をされたときに支払い義務はある?

カード会社が不正利用に遭ったと判断した場合は、利用者に支払い義務が発生しません。

ただし、次の事項に該当するときは補償が受けられないときがあります。

クレジットカードの不正利用が補償されないケース
  • 解読しやすい暗証番号を設定していた
  • カード会社が指定する連絡日時を過ぎていた
  • カードの署名欄に氏名を記入していなかった
  • 会員規約に違反する使い方をしていた

補償期間は不正利用をされた日から60日以内や90日以内などに定められているため、わかった段階ですぐに連絡しましょう。

クレジットカードの不正利用に遭ったときは支払い拒否できる?

クレジットカードの不正利用がカード会社から認められなかったときは、支払い拒否ができません。

利用者の故意または過失により発生した不正利用に関しては補償が受けられず、全額を自己負担しなければなりません。

支払い義務が発生したにもかかわらず支払わないままにしていると遅延損害金が発生したり、強制解約になったりします。

滞納や延滞を繰り返すと信用情報に登録されて、今後のクレジットカードや各種ローンの契約に悪影響を及ぼす可能性が高いです。

クレジットカードの不正利用はどこから情報が漏洩する?

クレジットカードの不正利用が発生する主な原因は次の通りです。

クレジットカードの不正利用が発生する原因
  • クレジットカードの紛失・盗難
  • フィッシング詐欺
  • なりすまし
  • ネットショッピング詐欺
  • ECサイトからの情報漏洩
  • スキミング
  • 悪質な出会い系サイト

近年はさまざまな手口でクレジット情報が漏洩しているため、公共の場で安易にカードを出さないことが重要です。

店舗だけではなくWebからの不正利用が発生している現状からも、不審なサイトやメールから手続きをしないようにしましょう。

クレジットカードの不正利用を未然に防ぐ方法はある?

クレジットカードの不正利用を未然に防ぐ主な方法は次の通りです。

クレジットカードの不正利用を未然に防ぐ方法
  • カード番号や暗証番号の管理に注意する 
  • 本人認証サービスを利用する
  • セキュリティ性の高いカードを利用する 
  • 不正検知サービスが提供されているカードを利用する

カード会社は不正利用に遭わないための取り組みを強化していて、各サービスを上手に使いこなすことが重要です。

各サービスを使いこなせれば、不正利用に遭う確率を引き下げられる効果が期待できます。

不正利用の対策をして安全にクレジットカードを利用しましょう

近年はクレジットカードの不正利用が増加傾向にありますが、キャッシュレス化が進んでいる現代でなくてはならないツールです。

不正利用に遭った場合は補償されないときがあるものの、あらかじめポイントを押さえてすぐに対処すれば補償されることがほとんどです。

例えば、カード明細を定期的に確認する癖を付けたり、解読されにくい暗証番号を設定したりすることで不正利用に気付くきっかけになります。

また、本人認証サービスや不正検知サービスを提供しているクレジットカードを利用すれば、不正利用に遭う確率を格段に引き下げられます。

不正利用に遭ったときはカード会社が定める指定日までに連絡をすると、補償が受けられる可能性が高いです。

いつどこで不正利用が発生するかわからないため、事前に対策をして快適にクレジットカードを利用しましょう。

監修・執筆者

株式会社ふるさと本舗 - クレジットカード編集部のアバター 株式会社ふるさと本舗 - クレジットカード編集部 株式会社ふるさと本舗クレジットカード制作チーム

1級FP技能士、2級FP技能士、クレカマニア、クレジットカード特化ライターから成る専門性の高い制作チームです。「クレジットカードの審査」や「おすすめのクレカ」に関する情報を提供し、読者の不安解消と新たな選択肢の提案を目的として執筆活動を行っております。

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