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奨学金の返済はなぜきつい?原因や5つの対処法、何年で返済できるかを解説

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奨学金の返済はきついって聞いたけど、本当なのかな?」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

独立行政法人日本学生支援機構「令和2年度 学生生活調査」によると、奨学金を受給している学生の割合は次のようになっています。

修学先割合
大学(昼間部)49.6%
短期大学(昼間部)56.9%
大学院修士課程49.5%
大学院博士課程52.2%

多くの学生が、進学資金や学習費用を工面するために奨学金制度を利用していることがわかります。

奨学金は事前に返済のシミュレーションをしないと、後々になって「返済がきつい」という状況になりかねないので、注意しましょう。

こちらの記事では、奨学金の返済がきついと言われている理由や、返済するために意識すべきポイントなどを解説します。

奨学金の活用を検討している方や、現在返済中の方に役立つ内容となっているので、参考にしてみてください。

目次

奨学金返済がきついのはなぜ?4つの原因を解説

進学を後押しするために重要な役割を果たしている奨学金ですが、利用している人の中には「奨学金返済がきつい」と感じている方も少なくありません。

奨学金の趣旨や意義、返済義務について理解しないと返済負担に苦しんでしまう可能性があります。

以下で、奨学金の返済がきつい理由について解説します。

返済義務を知らず滞納してしまう人が多い

延滞者の約半数は、奨学金の申込手続きを行う前に返還義務があることを理解できていなかったことになります。

独立行政法人日本学生支援機構の「令和3年度奨学金の返還者に関する属性調査結果」によると、 奨学金の返還義務を知った時期について、無延滞者と延滞者で下記のような結果が得られています。

奨学金に返還義務を知った時期
・無延滞者:申込手続きを行う前が89.6%
・延滞者:申込手続きを行う前が55.1%

奨学金は「借金である」という認識が欠如していると、返済が始まってから「返済負担が重い」「返済がきつい」という状況になりかねません。

また、就職先が見つからなかったり、就職したものの環境が合わずにやめてしまったりすると、返済が困難な状況に陥る恐れもあります。

これから奨学金の利用を検討している方は、返済義務がある点を必ず押さえることが重要です。

初任給が低いから

初任給が低い点も、奨学金の返済がきついと感じてしまう大きな要因です。日本企業の多くは年功序列制を敷いているため、新卒者の収入は低く抑えられるのが一般的です。

厚生労働省の調査によると、新卒者の初任給は下記のとおりでした。

属性新卒者の初任給
大学院卒約25.3万円
大学卒約22.5万円
高専・短大卒約19.9万円
専門学校卒約20.6万円
高卒約17.9万円

参考:厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況

就職に伴って一人暮らしをすると、収入のほとんどが生活費に費やされてしまうこともあるでしょう。

奨学金の貸与が終わってから7カ月後には返済が始まることから、普段の支出に加えて奨学金を返済する余力がないケースも十分に考えられます。

無事に就職できたとしても、初任給が低いことで「返済がきつい」と感じる可能性がある点に関しては、きちんと押さえておく必要があります。

返済の負担が大きいから

就職して間もないころは収入が低いため、奨学金の返済負担が大きいと感じることもあります。3月に奨学金の貸与が終了した場合は、10月から返済が開始します。

就職してから7カ月では収入が劇的にアップする可能性は低く、少ない収入の中からやり繰りしなければなりません。

実際に、日本証券業協会によると「自力での奨学金の返済が困難になったことはありますか?」という問いに対して54.8%の方が「はい」と回答しています。

出典:日本証券業協会

半数以上の方が返済に苦労していることから、奨学金を利用する際には、返済シミュレーションもきちんと行うことが重要です。

あわせて、返済余力を維持するためにも、家計の見直しなども可能な範囲で行いましょう。

奨学金の返済に20年以上かかることもあるから

奨学金の返済が終わるまで、20年以上かかることもあります。

基本的に返済期間は最長20年間ですが、延滞などを起こすと20年以上にわたって返済を強いられる可能性があるため注意しましょう。

日本証券業協会の調査によると、奨学金に関して「返済期間は何年ですか?」という問いに大して「21年以上」と回答した人の割合は6%でした。

出典:日本証券業協会

「16~20年」と回答した人も19%いることから、長期間にわたって奨学金の返済を強いられていることがわかります。

普段の収入の中から、長期間にわたって奨学金の返済を行うのは相当な負担となります。

年齢を重ねるにつれて収入が上がる公算が高いとはいえ、返済が長期になることから「きつい」と感じてしまう方も少なくありません。

そもそも奨学金とは

独立行政法人日本学生支援機構(JASOO)によると、奨学金には「貸与型」の奨学金と「給付型」の奨学金があります。

進学するにあたって、預貯金だけで学費が賄えないときに奨学金が用いられるケースが多いです。まずは、奨学金制度の概要から解説します。

奨学金は大きく分けて2種類ある

独立行政法人日本学生支援機構では、下記3種類の奨学金を取り扱っています。

奨学金の種類利用者の負担
給付型返済義務なし
貸与型第一種返済義務があるが無利息で借りられる
貸与型第二種利息を付けて返済しなければならない

貸与型第一種は利息が付かないため返済の負担が軽い点が特徴です。

ただし、給付型と貸与型第一種は「資産の要件」「学ぶ意欲がある学生等であること」という条件をクリアしなければなりません。

利用できる人は限られるため、実際に利用者が多いのは元本に加えて利息を付けて返済しなければならない「貸与型第二種」となっています。

奨学金の利息

最も多く利用されている「貸与型第二種」の奨学金では、利息を付けて返済しなければなりません。

奨学金の適用利率は、カードローンやキャッシングなどと比較すると、かなり低いです。

平成19年4月以降に奨学生を利用した場合の、令和5年9月における奨学金の利率は下記のとおりです。

方式利率
利率固定方式0.937%
利率見直し方式0.3%

出典:独立行政法人日本学生支援機構

利率固定方式は、貸与が終了するタイミングで決まった利率が完済まで適用されますが、利率見直し方式では約5年のサイクルで利率の見直しが行われ、返済の途中で利率が変動します。

奨学金の適用利率は市場金利に基づいて決定されますが、上限金利は3%となっています。カードローンやキャッシングでは適用金利が15%以上になることもあるため、奨学金の利息は低いと言えるでしょう。

ただし、利率が低いとはいえきちんと返済しなければならない点には留意する必要があります。

奨学金の返還方法

奨学金の返還方法「定額返還方式」「所得連動返還方式」の2種類です。

返還方式特徴
定額返還方式奨学金の総額と割賦方法によって、完済までの期間が決まる返済方法
所得連動返還方式前年度の所得に応じて、毎月の返済額が決まる返済方法。返済額は毎年更新される

毎月の返済額を一定額にしたい場合は「定額返還方式」、所得状況に応じて返済額を変動させたい場合は「所得連動返還方式」が向いています。

独立行政法人日本学生支援機構によると、定額返還方式の奨学金返還年数算出表は下記のとおりです。

貸与総額毎月の返済額返済期間
50万円約5,208円96カ月
100万円約8,333円120カ月
200万円約11,627円172カ月
300万円約14,150円212カ月
400万円約16,667円240カ月

所得連動返還方式は「前年の課税対象所得×9%」の額が、10月から翌年9月までの返還額となる仕組みです。

算出された額が2,000円未満となる場合は、2,000円が毎月の返還額となります。

奨学金と教育ローンの違い

奨学金と同じく「教育資金を工面する」目的で利用される金融サービスに、教育ローンがあります。

奨学金と教育ローンは、返済義務者に違いがあります。

奨学金と教育ローンの違い
・奨学金:学生本人が返済する
・教育ローン:保護者が返済する

奨学金は、学校を卒業した後に就職し、学生本人が収入の中から返済しなければなりません。

一方で、教育ローンは保護者が学資資金を金融機関などから借りて、保護者が返済義務を負います。

教育ローンは借りた翌月から返済しなければならないため、返済の時期に関しても違いがあります。

奨学金は「学生本人が返済しなければならない」という点に留意しましょう。計画的に収支計画を立てないと「奨学金の返済がきつい」という状況になりかねません。

奨学金返済がきついなら返済シミュレーションを活用しよう

奨学金をきちんと返済するためには、事前に返済のシミュレーションを行うことが欠かせません。

「スカラネット・パーソナル」を活用すれば、自分の奨学金の情報を簡単に収集できます。

スカラネット・パーソナルを活用し、随時チェックすることで奨学金の残債などや今後の返済予定を把握できます。

計画的に奨学金を返済するためにも、最新情報を確認することは重要です。スカラネット・パーソナルは奨学金を利用している方であれば、誰でも無料で利用できます。

奨学金300万円は何年で返済できるか

総額300万円
利率0.369%
機関保証なし

奨学金300万円を借りた場合のシミュレーション結果は、以下の通りです。

毎月の返済額返済回数総額
15,200円204回(17年)100,872円

毎月の返済額はそこまで大きくありません。

しかし返済期間は17年にもなり、高卒で働いて返し始めたとしても返済が完了するのは35歳になってからです。

奨学金400万円は何年で返済できるか

総額400万円
利率0.369%
機関保証なし

シミュレーション結果は以下の通りです。

毎月の返済額返済回数総額
17,321円240回(20年間)157,160円

返済負担が大きい上に、返済期間は20年間にわたります。

利息総額も15万円以上と決して少なくないため、社会人になってしばらくは奨学金の返済に注力した方が良いでしょう。

奨学金500万円は何年で返済できるか

総額500万円
利率0.369%
機関保証なし

シミュレーション結果は以下の通りです。

毎月の返済額返済回数総額
21,651円240回(20年間)196,474円

毎月の返済負担は2万円を超えてしまいます。

返済期間20年のうち、どこかで大きな出費が発生したり仕事を失ったりすると返済できなくなり、辛い思いをするかもしれません。

返済できるゆとりがあるうちに、どんどん追加返済を行いましょう。

奨学金の返済を滞納する5つのリスク

奨学金の返済をきついと感じる方は少なくありませんが、返済を延滞してしまうとどうなるでしょうか?

返済を延滞すると、本人はもちろん、保証人に対して文書や電話による督促が行われます。

他にも、延滞金が発生するなどのデメリットがあるため、注意しなければなりません。

延滞金が発生する

奨学金の返済を延滞すると、遅延の代償として延滞金が発生します。

延滞金は返済期日の翌日から発生し、第二種奨学金の場合は年3%の割合を乗じて計算した額の合計額が課せられます。

延滞している割賦金(利息を除く)の額に対して、返還期日の翌日から返還した日までの日数に応じて、平成26年3月27日までは年(365日当たり)10%、平成26年3月28日から令和2年3月27日までは年(365日当たり)5%、令和2年3月28日以降は年(365日当たり)3%の割合を乗じて計算した額の合計額が賦課されます。

独立行政法人日本学生支援機構

延滞金とは、返済を遅延したことに対するペナルティで、延滞日数に応じて金額も大きくなります。

延滞金は「返還した日まで」発生するため、延滞日数が長引くにつれて増えていきます。

もし返済が厳しい状態に陥ったら、救済制度である減額返還制度・返還期限猶予制度等の利用について検討しましょう。

返済を催促される

延滞している状態が継続すると、独立行政法人日本学生支援機構や返済事務を代行している債権回収業者から、電話や文書で返済の催促を受けます。

本人だけでなく、連帯保証人や保証人に対しても督促の連絡がいくため、自分以外の人に迷惑をかけてしまう恐れがあります。

十分に返済できる収入や資力がない状態で、返済の督促や連絡を受けるのは大きなストレス要因です。

もし返済の催促を受けても対処しない場合は、事態がさらに悪化してしまうため注意しましょう。

ブラックリストに登録される

滞納してから3カ月程度経過すると、約5年間にわたってブラックリストに登録されます。

ブラックリストに載ると、次のような影響があります。

ブラックリストに登録されるとどうなるか
・クレジットカードの新規発行ができない
・新たな借金ができない
・ローンを組めなくなる
・賃貸物件の契約ができないことがある

ブラックリストに登録されているということは、信用情報が著しく毀損している状態です。

クレジットカード会社やローン会社は、申込者の審査の過程で返済能力や信用力を重視します。

ブラックリストに登録されていると「返済能力がない」と評価されるため、様々な金融サービスが利用できなくなります。

一括返済を要求されることがある

返済の催促を受けたにも関わらず返還に応じない場合は、後になって一括返済を要求されることがあるので注意しましょう。

督促を無視すると、独立行政法人日本学生支援機構が委託した債権回収会社が、本人や連帯保証人及び保証人に対して奨学金の回収を行います。

保証機関(公益財団法人日本国際教育支援協会)が本人に代わって代位弁済した場合、保証機関から本人に対して、代位弁済した額の一括請求をします。

奨学金には「機関保証制度」があり、保証料を支払えば公益財団法人日本国際教育支援協会が保証人になってくれます。

本人の返済が滞ると、公益財団法人日本国際教育支援協会が代わりに債務を返済してくれますが「本人の債務が免除される」わけではありません。

返済する相手が独立行政法人日本学生支援機構から公益財団法人日本国際教育支援協会に代わるだけの話なので、返済義務は変わらず残る点に注意しましょう。

訴訟に発展する可能性がある

公益財団法人日本国際教育支援協会が本人に代わって弁済(代位弁済)し、公益財団法人日本国際教育支援協会からの一括請求に応じない場合は、訴訟に発展する恐れがあります。

具体的には、法的措置として財産や給与の差し押さえが行われ、強制執行となります。

奨学金の滞納から強制執行までに至るときの流れは、下記のとおりです。

期間何が起こるか
延滞から約1カ月延滞金が発生する
延滞から約3カ月信用状機関に延滞している情報が登録される
債権回収会社から取り立てを受ける
延滞から約9カ月独立行政法人日本学生支援機構が裁判所に対して支払督促の申し立てを行う
延滞から約10カ月裁判所から仮執行宣言付きの支払督促を受ける
延滞から約11カ月支払督促が確定し、差し押さえを受ける

強制執行となれば、働いて得た給料も差し押さえられてしまうため、その後の生活にも悪影響が出てしまうでしょう。

奨学金返済の5つのポイント

奨学金の返済を計画的に行うためには、返済のシミュレーションを行うことはもちろん、自分の返済能力を客観的に正しく評価することが重要です。

適切な家計管理を行い、収支計画を立てることで奨学金の返済で苦しむリスクを軽減できます。

以下で、奨学金の返済を行うにあたって意識すべきポイントを解説します。

完済までの返済計画を立てる

奨学金利用者100人にアンケートをとった結果、奨学金を利用する際に注意すべきだったと感じるポイントでは全体の約4割が「返済期間の計画を立てるべきだった」と回答しています。

現在の収支状況と奨学金がいくら残っているか確認し、完済までの返済計画を立てることはとても大切です。

独立行政法人日本学生支援機構では「奨学金貸与・返還シミュレーション」というツールを用意しているため、有効活用しましょう。

入力する項目
  • 学校の種類
  • 奨学金の種類
  • 貸与総額の計算方法
  • 入学年度
  • 入学時特別増額貸与奨学金
  • 貸与明細(いつからいつまで、いくら借りたか)
  • 保証機関の有無
  • 返還開始年月

シミュレーションを行うことで、返還総額や完済時期、月々の返済額を把握できます。月々の返済額と完済の「ゴール」を把握できれば、実際に返済が始まった後の生活もイメージしやすくなるでしょう。

家族のライフステージの変化を予測する

奨学金の返済は卒業後に始まりますが、返済中に様々なライフステージの変化が起こり得ます。

ライフステージの変化
  • 結婚
  • 出産
  • 子どもの進学
  • 親の介護

ライフステージの変化に伴ってお金が必要になることもあるため、自分だけでなく家族のライフステージの変化を予測することが大切です。

収支のバランスを意識するのはもちろん、シミュレーションを通じて「長期的に無理のない返済ができるか」をチェックしましょう。

奨学金の返済は長期に及ぶことから「何が起きても返済できる」ように備えることが大切です。

救済制度について理解する

独立行政法人日本学生支援機構では、奨学金の返済が困難になったときの救済制度を用意しています。

救済制度があるという点と、どのような救済内容なのか理解することも大切です。

「何が起きても返済できる」ようにシミュレーションすることが大切とはいえ、人生は何が起こるかわかりません。

親の介護と自分の失業が同じ時期に発生してしまうなど、悪いシナリオが連続して起こる可能性は誰しもがあります。

もし奨学金の返済が困難になっても、放置して延滞を続けることは控えるべきです。

状況がさらに悪化するのを防ぐためにも、救済制度に関する理解を深めることは欠かせません。

返済額の減額や一時的に返済を猶予してもらえるため、もし返済にあたって不安なことがあれば独立行政法人日本学生支援機構に相談しましょう。

日々の生活費の見直し

日々の生活費を見直すことも大切です。収入に対して支出が多いと、返済負担が重くなってしまいます。

例えば、自由に使えるお金が15万円で、生活費が14万円だと返済がきつくなります。生活費が13万円、12万円になれば生活も楽になるでしょう。

無理のある収支バランスで生活していると、奨学金の返済で四苦八苦してしまうリスクが高くなるので注意が必要です。いきなり収入を増やすのは難しいため、日々の生活費を見直して支出を抑える意識を持ちましょう。

例えば、下記のような固定費は、一度見直せば削減の効果が持続します。

主な固定費
・保険料
・家賃
・光熱費
・通信費

奨学金の延滞を起こさないためにも、日々の生活費を見直すことを意識しましょう。家計に苦しさを感じたら、まずは固定費の見直しに着手することをおすすめします。

繰り上げ返済を利用する

余力があるときは、繰り上げ返済を利用することで将来の返済負担を軽減できます。

繰り上げ返済とは、毎月の支払金額とは別に臨時で返済をすることです。

繰り上げ返済の手数料はかからず、返還額の全額または一部を繰り上げて返還することが可能です。

さらに、繰り上げ返済をすることで、返済期間を短縮して総返済額を減らせる効果が見込めます。

繰り上げ返済をした分は元本返済に充てられ、その分の利息負担を軽減できます。

ボーナスなどの臨時収入が入り、経済的に余裕がある場合は、繰り上げ返済を検討すると良いでしょう。

奨学金返済がきつい!6つの対処法を解説

奨学金返済をきついと感じる方は少なくありませんが、滞納しそうになったら速やかに手を打つ必要があります。

以下で、奨学金を滞納しそうな場合の適切な対処方法について解説します。

救済制度を検討する

奨学金には返済をサポートするための救済制度があるため、活用を検討しましょう。

奨学金の返済がきついときの救済制度
・返還期限猶予
・死亡又は精神若しくは身体の障害による返還免除

返還期限猶予とは、一定期間返済を猶予してもらえる制度です。災害や傷病、失業などの経済的に返還困難な事情が生じてしまったときに、通算10年まで返還を待ってもらえます。

なお、一時的に返済が猶予されるだけで、返還すべき元金や利子は変わらない点に留意する必要があります。

死亡又は精神若しくは身体の障害による返還免除とは、利用者本人が死亡した場合や、精神もしくは身体の障害により労働能力を喪失し返還ができなくなったときに返還が免除される制度です。

「死亡又は精神もしくは身体の障害による返還免除 」に該当するケースは稀ではあるものの、一定の条件に該当すると返還が免除される点は知っておきましょう。

奨学金の減額対象になっていないか確認する

仕事を失って収入がなくなり、奨学金の返済がきつい場合は、減額返還制度を利用できる可能性があります。

具体的な条件は、以下の通りです。

減額返還制度の要件
・減収や休職により経済難になった
・年収が325万円以下である

減額返還制度を利用するには、減収になったことを示すために課税証明書や所得証明書などの書類を提出しなければなりません。

また、元本が減額できるわけではなく、あくまで対象期間内の毎月の支払いが減るだけなので、結果的に返済が長期化してしまうデメリットもあります。

独立行政法人日本学生支援機構で相談する

独立行政法人日本学生支援機構では「奨学金相談センター」を設けており、返還に関する相談に対応しています。

電話番号:0570‐666‐301
受付時間:平日9時00分~20時00分

もし奨学金の返済で困難が生じている、もしくは困難が生じそうな場合は、相談窓口で相談しましょう。

状況を放置しても事態が好転しないばかりか「返還の意思がない」とみなされてしまう恐れがあります。

相談することで、返還の意思があることを示しつつ、状況に合わせて最適な制度を案内してもらえます。

救済措置の提案をはじめ、取るべき対策を丁寧に教えてくれるため、早い段階で相談することが大切です。

収入を上げて支出を減らす

収入を上げて、支出を減らすことで家計にゆとりが生まれます。家計にゆとりが生まれれば、奨学金の返済負担を軽減できるでしょう。

収入を上げて支出を減らす方法
・より良い条件で働ける職場への転職
・副業
・固定費の削減
・家計の見直し
・無駄遣いを減らす

現在の勤務先の給与ベースが低く、昇給の見込も薄い場合は、転職を検討しましょう。他にも、空いている時間に単発のアルバイトをしたり、スキルを活かして副業を開始したりすることも有効な手段です。

また、毎月の支出を減らすことにも取り組みましょう。通信費や光熱費、保険料などの固定費を削減できれば、節約効果は持続します。

他にも、家計の見直しを通じて無駄遣いを減らせば、返済余力が生まれるでしょう。

周囲の人を頼る

救済制度を利用できず、家計の見直しを行っても事態が好転しない場合は、周囲の人を頼ることを検討しましょう。

奨学金の返済に困ったら、親や兄弟姉妹、親族に相談してみましょう。

奨学金の返済を滞納すると、連帯保証人や保証人に連絡が行きます。

滞納しても、いずれ親や兄弟姉妹などに知られる可能性があるため、その前に相談することが大切です。

周囲の人に一旦立て替えてもらえれば、滞納を回避して延滞金の発生を防げます。

債務整理を行う

周囲に頼れる人がおらず、返済の目処が立たない場合は、債務整理を行うことを検討しましょう。

一般的に、債務整理は専門的な知識が要求されるため、司法書士や弁護士などの専門家に頼ることになります。

手続きの種類内容
任意整理利息をカットして、3年から5年かけて返済できるようにする
個人再生借金の返済額が1/5~1/10程度に減額され、残額を返済する
自己破産借金の返済額をゼロにする

奨学金はそもそも金利が低いため、任意整理を行うメリットは薄いです。任意整理では返済総額があまり変わらないため、奨学金の返済がきついときは個人再生や自己破産を検討するケースが多いです。

個人再生の場合、元金を含めて返済額を大幅にカットできるため、毎月の返済負担も軽くなります。

自己破産は借金の返済義務が一切なくなりますが、保有している財産を失う点には注意が必要です。

債務整理を検討する際は、出張料・相談料無料のはたの法務事務所がおすすめです。

奨学金返済がきつい場合におすすめの相談先5選

債務整理を検討する際は、法律のプロである弁護士や司法書士に依頼するのが一般的です。

この項では、おすすめの法律事務所を5社まとめました。

はたの法務事務所は出張料金無料

事務所名はたの法務事務所
無料相談
全国出張料金無料
対応業務・債務整理
・過払金請求
・登記業務など
拠点・東京
・大阪
公式HP公式HP
はたの法務事務所の特徴
  • インターネットから申し込みできる
  • 出張相談が無料でできる
  • 分割払いも可能

奨学金について相談したいものの、近くに信頼できそうな法律事務所がない場合、はたの法務事務所がおすすめです。

はたの法務事務所は、インターネットから問い合わせができ、出張相談まで無料で受け付けています。

分割払いや過払い金請求についての相談もできるので、予想以上に負担を抑えられる可能性があるのもメリットです。

相談先に迷ったら、相談料や着手金が無料のはたの法務事務所に相談してみると良いでしょう。

東京ロータス法律事務所は何度でも相談無料

事務所名東京ロータス法律事務所
無料相談
全国出張料金10,000円(税込)
対応業務・債務整理
・過払い金請求
・相続問題など
拠点・東京
公式HP公式HP
東京ロータス法律事務所の特徴
  • 何度でも相談無料
  • 料金プランがわかりやすい
  • 7千件以上の受注実績がある

しっかり考えた上で契約をしたいなら、東京ロータス法律事務所が良いでしょう。

東京ロータス法律事務所では、債務整理に関する相談なら何度でも無料で受け付けているため、他社と比較した上でじっくり検討できます。

料金プランも明快で、予想以上に費用がかかるといった心配もありません。

債務整理の受注件数は7千件以上で、実績豊富です。

債務整理の経験と実績が豊富! /

> 東京ロータス法律事務所公式サイト <

アース法律事務所なら裁判になっても安心

事務所名アース法律事務所
無料相談
全国出張料金要問い合わせ
対応業務・債務整理
・過払い金請求
・不動産問題など
拠点・東京
公式HP公式HP
アース法律事務所の特徴
  • 元裁判官の弁護士が対応
  • 3,500件もの受注実績がある
  • ZOOMでのオンライン相談が可能

個人再生や自己破産では、裁判所を介してやりとりする必要があるため、アース法律事務所なら安全です。

アース法律事務所では、過去に東京地方裁判所などで裁判官を務めていた弁護士が対応しており、3,500件以上もの受注実績があります。

全国どこでも相談可能で、ZOOMを使ったオンライン相談が可能なので、忙しい人でも比較的相談しやすいでしょう。

債務整理・借金問題に強い! /

> アース法律事務所公式サイト <

ひばり法律事務所は女性弁護士が対応してくれる

事務所名ひばり法律事務所
無料相談
全国出張料金無料
対応業務・任意整理
・自己破産
・個人再生
・過払い金請求など
拠点・東京
公式HP公式HP
ひばり法律事務所の特徴
  • 女性弁護士が対応してくれる
  • 無料で出張相談ができる
  • 土日でも対応してくれる

ひばり法律事務所は、借金問題に悩む女性におすすめです。

女性の弁護士が対応しており、公式ホームページでも女性を意識したデザインになっているため、相談しやすいでしょう。

無料で出張相談を受け付けており、地方に住んでいる人でも気軽に問い合わせできます。

相談は何度でも無料で、土日でも相談を受け付けています。

25年以上の弁護士実績! /

> ひばり法律事務所公式サイト <

ライズ綜合法律事務所は5万件以上の実績がある

事務所名ライズ綜合法律事務所
無料相談
全国出張料金無料
対応業務・任意整理
・自己破産
・個人再生
・過払い金請求など
拠点・東京
公式HP公式HP
ライズ綜合法律事務所の特徴
  • 5万件以上の解決実績がある
  • 債務整理や過払い金請求など幅広く対応
  • 無料出張相談会を実施している

実績で選ぶなら、ライズ綜合法律事務所を選びましょう。

ライズ綜合法律事務所では5万件以上の債務整理・過払い金の解決実績があるため、初めてで不安な人でも安心して相談できます。

また、定期的に無料で出張相談会を実施しているのも特徴です。

公式ホームページでは、出張相談会に関するお知らせが掲載されているので、地方に住んでいる人は一度チェックしてみましょう。

\ 5万件以上の債務整理の取り扱い実績 /

> ライズ綜合法律事務所公式サイト <

奨学金返済がきつい場合の3つのNG行動

奨学金の返済がきついと、焦りから冷静な判断力を失ってしまうこともあります。しかし、誤った判断をすると事態を悪化させてしまうため、注意しましょう。

以下で、奨学金の返済がきつい場合でもやってはいけないこと、避けるべきことを解説します。

奨学金の返済がきつい場合に避けるべきこと

返済の滞納

奨学金の返済がきついとついつい滞納してしまう人がいますが、滞納すると事態がますます悪化するため、滞納は避けるべきです。

奨学金の返済を滞納すると、次のような悪影響があります。

奨学金の返済を滞納するデメリット
・延滞金が発生して総返済額が増える
・保証人に迷惑がかかる
・ブラックリストに登録されて信用を失う
・財産を差し押さえられることがある

一時的に返済を逃れたとしても、最終的に返済しなければならない点は変わらず根本的な解決にはならないため、滞納する前に相談することが大切です。

滞納することで、総返済額が増えて様々な金融サービスが使えなくなってしまうため、メリットは何もありません。

新たな借り入れ

奨学金の返済がきついときでも、他社から新たな借り入れをして奨学金を返済しようと考えてはいけません。

新しく借り入れすることで、次のようなデメリットが生じます。

新たな借り入れをするデメリット
・借金が減るわけではない
・高い金利で借り入れると総返済額が増える
・借り入れが増え信用情報に傷がつく

借金を借金で返済しようとしても、結局は返済義務が残るので根本的な解決にはなりません。

低金利の奨学金を返すために、高金利のカードローンを利用してしまうと、結果的に総返済額は増えてしまいます。

まさに悪循環に陥ってしまうことから、新たに借り入れをすべきではありません。

詐欺に引っかかること

経済的に余裕がなくなると、冷静な判断力を失い詐欺に引っかかりやすくなるため注意しましょう。

近年は、奨学金の利用者を狙った詐欺が実際に起こっています。

具体的には、独立行政法人日本学生支援機構を装い、返済を要求するメールやショートメールなどです。

普段なら「怪しいメール」と気付けるところ、延滞していると「やばいかも」と焦り、詐欺に引っかかってしまうことがあります。

実際に、滞納すると督促の連絡が来ますが、脅迫的な取り立てやメールで振込先を指定することはありません。

怪しいと感じたら奨学金相談センターに問い合わせること、問い合わせた際に返済する意思を示すことが大切です。

奨学金の返済に関するよくある質問

返済する必要のない奨学金はあるの?

奨学金には3つの種類がありますが「給付型」には返済義務がありません。

「貸与型第一種」は返済義務があるものの、無利息で借りられます。

奨学金の返済がきついときはどうすればいい?

奨学金の返済がきついときは、減額返還制度や返還期限猶予制度の利用を検討してみましょう。

減額返還制度とは月々の返還額を少なくする制度で、返還期限猶予とは一時的に返済を猶予してもらう制度です。

奨学金の返済で困っているときは、早い段階で独立行政法人日本学生支援機構に相談することが大切です。

奨学金みんないくら借りてるの?

日本証券業協会の調査によると、奨学金の借入総額の平均は約226万円でした。

借入額が100万円未満である人がいる一方で、400万円以上借りている学生も約17%いました。

奨学金の返済がきついときは早めの対策を

奨学金は進学や学費を工面する際に重要な役割を果たしていますが、借金であることを忘れてはいけません。

卒業後は長期間に渡って奨学金を返済する必要があることから、きちんと返済計画を考えることが大切です。

また、奨学金の返済が始まって「きつい」と感じることがあれば、次のような方法で対処しましょう。

対応が後手後手に回ると、事態が悪化してしまい自分の信用情報を毀損してしまうことになりかねません。

どうしても返済が難しい場合は、弁護士や司法書士に相談して債務整理をすることも検討してください。

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