注目されているダイエット手法の1つであるファスティング。その中でも手軽にできるのが「1日ファスティング」です。
「ファスティングって言葉は聞いたことあるけどどんな意味か分からない」
「ファスティングは意味ないって聞いたけど、本当に効果はあるの?」
このような疑問を持つ人に向けて、本記事では1日ファスティングの効果やメリット・デメリットを解説していきます。
1日ファスティングとは24時間固形物を食べないダイエット手法の1つ!
1日ファスティングとは、24時間固形物を食べないダイエット手法の1つです。
ファスティングを断食と同じ意味で捉えがちですが、あくまでお米やお肉など固形物を口に入れず、必要な栄養素が含まれたドリンクや水分は摂取します。
ファスティング向けのドリンクや食品も販売されており、普段の食事の代わりとして活用します。
1日限定なので手軽にファスティングできるのが魅力です。
1日ファスティングは意味ない?得られる効果を解説
1日ファスティングは24時間限定のため「あまり意味ないのでは?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、1日ファスティングには期待できる効果があります。では、1日ファスティングで得られる効果についてご紹介します!
- 胃腸の調子を整えられる
- ダイエット効果が期待できる
- デトックス効果により肌質の改善も目指せる
胃腸の調子を整えられる
1日ファスティングは胃腸の調子を整える効果があります。
ファスティングすると固形物が入らないため、胃腸をはじめ内臓を休ませられます。
ファスティング中に胃腸の調子を整える栄養ドリンクなどを飲むと悪玉菌を抑え、腸内環境改善も可能です。
胃腸の調子はダイエットにも影響するため、腸内環境の改善も大切です。
ダイエット効果が期待できる
1日ファスティングは固形物の摂取がないため、ダイエット効果も期待できます。
お米などの炭水化物や糖質、お肉にある脂質は食べ過ぎると体内に貯蓄されるため、その貯蓄されたものが体脂肪となって太っていきます。
ファスティングは余分な糖質や脂質の摂取をカットし、体内に溜まっている糖質・脂質を削る役割もあります。
デトックス効果により肌質の改善も目指せる
1日ファスティングは胃腸などの消化器官を休ませることで、体内に溜まっている毒素を排出させる「デトックス効果」も期待できます。
肌荒れの原因の1つに「悪い食習慣」が挙げられます。
ファスティングを行うと固形物を食べなくなることから、毒素排出機能が活発に。肌荒れの原因となる老廃物の排出効果で肌荒れ・肌質の改善にも大きく役立ちます。
ファスティングは美肌を手に入れたい人にとっても効果的な方法です。
1日ファスティングに向いていない人、避けた方がいい人の特徴は?
1日ファスティングには向き不向きがあり、人によっては避けた方がいい人もいます。
では、1日ファスティングを避けた方がいい人の特徴をご紹介します。
もし該当する人がいる場合は1日ファスティングの実施を避けるようにしてください。
- 心臓や脳の疾患がある人
- 13歳以下または65歳以上の人
- 妊娠中の女性
- 薬を服用している人
- 極度に痩せている人
- 体重を落とすのが第一目的の人
疾患を抱えている人
疾患を抱えている人は1日ファスティングを避けた方がいいです。
治療に専念している場合は食事による栄養補給や水分補給が不可欠なものもあるため、タイミング的にファスティングはやめておきましょう。
無理にファスティングを行うと症状を悪化させる恐れがあります。まずは治療に専念し、疾患が治癒した後実施するか検討してください。
13歳以下または65歳以上の人
13歳以下や65歳以上の高齢者は1日ファスティングの実施を避けてください。
13歳以下は成長期でたくさんの栄養を摂らなければいけない時期です。成長期にファスティングをしてしまうと体の成長に支障が生じます。
また65歳以上の高齢者がファスティングをするのも危険です。栄養不足により疾患にかかりやすくなったり、体を壊しやすくなります。
該当する年齢の人はファスティングを避けておいた方が良いでしょう。
妊娠中の女性
妊娠中の女性もファスティングはやめておきましょう。
妊娠中にファスティングをしてしまうと血流の悪化で貧血を起こしたり、骨密度が低下して骨粗鬆症になりやすくなるなど体に悪影響です。
また、栄養不足で胎児の発育にも影響してしまう恐れもあります。妊娠中はしっかり栄養を摂ることを考え、母子ともに健康であるように過ごしてください。
極度に痩せている人
既に痩せている人が1日ファスティングするのも避けた方がいいです。
普段から栄養不足になっているかもしれないので、ファスティングによって深刻な栄養不足になりかねません。
極度に痩せている人の場合は、反対に栄養をたくさん摂取して筋肉をつけるなど健康的な体を目指しましょう。
体重を落とすのが第一目的の人
1日ファスティングは体重を落とすのが第一目的だと、かえってリバウンドしてしまう可能性もあります。
1日ファスティングは24時間固形物を食べないので、少しの体重減少が期待できます。
しかし、1日固形物の摂取を抜いても劇的に体重が落ちることはないため、体重をガッツリ落としたい人は長期的なファスティングがおすすめです。
1日ファスティングのやり方は?間違った方法、正しい方法を解説!
1日ファスティングは手軽にできるダイエット法ですが、間違ったやり方をしてしまうと逆効果になることがあります。
最悪の場合リバウンドしてファスティング前よりも太ってしまうことも…。
これから1日ファスティングの間違った方法と正しい方法を解説します。ぜひ成功させるために頭に入れておいてください。
1日ファスティングの間違った方法!リバウンドの可能性もある
1日ファスティングで間違ったやり方は以下の5つです。
- 何も飲まない・何も口にしない
- 1食分のみのファスティング
- ファスティング中の高強度な運動
- 準備期を設けずいきなり始める
- 生理中のファスティング
間違った方法➀何も飲まない・何も口にしない
1日ファスティングは完全断食ではなく、あくまで「固形物」の摂取を絶つダイエット方法です。
そのため、水分補給や栄養補給をサポートするドリンク・サプリメントはファスティング中も摂取するべきです。
しかし、断食と勘違いして水分も摂らない人もいます。ファスティング中は水分不足になりやすく、水分補給しないと脱水症状を起こす可能性があります。
代謝を上げるためにもファスティング中は水分補給を意識して行うようにしましょう。最低でも1日2リットル飲むのがおすすめです。
間違った方法➁ファスティング中の高強度な運動
ファスティング中は空腹感を遠ざける方法として軽い運動がおすすめです。
ただし、強度の高い運動は低血糖になる恐れがあります。低血糖の中で高強度の運動や筋トレをすると、糖の代わりに筋肉を分解してエネルギーを生成するため筋肉量が落ちてしまいます。
筋肉は代謝を上げるために欠かせないため、ファスティング中の高強度な運動は控えるようにしましょう。
間違った方法③準備期を設けずいきなり始める
ファスティングを始めるにはまず準備期間を設けるのが重要です。
ファスティングは準備期・断食期・回復期の3つに分けて実施します。特に準備期はファスティングを成功させるのに重要な時期です。
準備期を設けずいきなりファスティングを始めてしまうと、空腹に耐えきれずファスティング前よりも食べる量が増える恐れも。
食べる量が増えればさらに太ってしまうので、ファスティング前から海藻類やイモ類、穀類など消化の良い食事に換えて慣らしていきましょう。
間違った方法➃生理中のファスティングも辞めよう
女性の中で生理中でもファスティングしたい人もいるかと思います。しかし、生理中のファスティングも避けた方がいいです。
生理中は身体的・精神的に不調になりやすく、ファスティングすると体調不良を悪化させてしまいます。
ファスティングを実施する際は生理後に始めるのがおすすめです。
1日ファスティングの正しい方法!より効果を出すためには?
次に1日ファスティングの正しい方法を解説します。
正しいやり方を取り入れるとより効果的なファスティングにすることができますので、ぜひ参考にしてください。
- ファスティングの期間をあらかじめ決める
- ファスティング中も水分やビタミンなどの栄養も摂る
- ファスティング中も軽い運動を取り入れる
- 回復期も最初は消化に良いものを食べる
ファスティングの期間をあらかじめ決める
ファスティングは前もって計画を作るのが大事です。
無計画にファスティングを実施してしまうとメリハリのついたファスティングができなくなり、継続のモチベーションに悪影響を及ぼします。
ファスティングを実施する際は準備期・断食期(ファスティング期)・回復期と3つの時期に分けて行うようにしてください。
【時期別によるファスティングの内容】
- 準備期・・・ファスティングに向けての準備期間。食事を低カロリーなものに変えてファスティングに備える
- 断食期(ファスティング期)・・・ファスティングの実施期間。固形物の摂取はやめ、酵素ドリンクや水分など、栄養補助ドリンクやサプリをメインにする。
- 回復期・・・ファスティング期間後の回復期間。ファスティング後は栄養不足気味なので、いきなり通常に戻すと多くの脂質や糖質を吸収してリバウンドの原因となる。そのため、徐々に食事の内容を通常に戻していく。
ファスティング中も水分やビタミンなどの栄養も摂る
ファスティングと断食は近いものですが、唯一違うのは期間中の水分補給や栄養補給をする点です。
水分や栄養補給をも完全に絶ってしまうと体内は水分不足や栄養不足となり、体調不良や基礎代謝低下の原因となります。
基本固形物は摂取しませんが、水分補給や栄養補助ドリンクでの栄養補給は行うようにしましょう。
ファスティング中も軽い運動を取り入れる
ファスティング中は軽い運動も取り入れるとより効果的です。
特にウォーキングやヨガなどの軽い有酸素運動はファスティングの効果を高めるのにもおすすめ。空腹を紛らわす方法としても使えます。
ただし、ファスティング中は血糖値が低い状態で、強度の高い運動は低血糖に陥る可能性があるため避けておきましょう。
回復期も最初は消化に良いものを食べる
回復期はファスティング後で栄養が不足しており、体は栄養を欲しがっている状態です。
しかし、ファスティング直後にガッツリ食べてしまうと栄養をより吸収してしまい、リバウンドする恐れがあります。
ファスティング後も最初は消化の良いおかゆやスープなどにして、徐々に固形物を取り入れるようにしましょう。
1日ファスティングに関するよくある質問
1日ファスティングは1回だけやればいい?
1日ファスティングは1回だけでも構いませんが、定期的に実施することでダイエット効果を持続できます。
つい食べ過ぎてしまった時や夏に向けて痩せたい時など、タイミングを見計らって実施することもおすすめです。
1日ファスティングの水分補給はお茶でもいい?
ファスティングの際はカフェインの入っているドリンクはおすすめできません。
カフェインは利尿作用があり、脱水気味になりやすいファスティング中に摂取してしまうと脱水症状になりやすくなります。
お茶もせん茶やウーロン茶、ほうじ茶などカフェインが入っているものもあるため、ファスティング中はできるだけ避けた方がいいでしょう。
ファスティング中はノンカフェインの麦茶がおすすめです。
1日ファスティング以外にも方法はある?
ファスティングは1日だけでなく、さまざまな期間で実施されています。
1日以外だと3日間や5日間のファスティングが多く実施されており、期間が長いほど高い効果も期待できます。
ただし、期間が長すぎると栄養不足や低血糖、リバウンド、筋肉量低下による基礎代謝ダウンなどを引き起こす恐れも。
期間を設定する際は、長くても10日以内に設定し、効果的なファスティングをするように心がけてください。
まとめ
本記事では1日ファスティングの効果やメリット・デメリットについて解説してきました。
1日ファスティングは手軽にできるダイエット法で、プチダイエットとしても人気です。
また、お試しでファスティングをしてみたい人にも向いています。
期間は、1日以外にも3日間や5日間など自由に設定できるため、慣れてきたら期間を伸ばしてみるのも良いでしょう。
1日ファスティングに興味のある人は、ぜひ本記事を参考に始めてみてください!