コストを抑えながらFAQシステムを導入したい方に向けて、無料で使用できるFAQシステムを7選ピックアップ。FAQシステムのタイプや無料ツールの注意点、オープンソース型のおすすめシステムを紹介します。有料ながら低コストで利用できるFAQシステムもあわせて紹介していくので、ツール選びの参考にしてみてください。
FAQシステムとは?
FAQシステムとは、頻繁に寄せられる質問(FAQ)とその回答を集約し、ユーザーが自ら問題を解決できるようにするコンテンツ管理システムです。
社外のWebサイトはもちろん、社内やコールセンターでの利用も可能。HTMLなどの専門知識がなくても、質問と回答のページを作成・管理できます。
顧客とのコミュニケーションを効率化することで、業務の質を向上させる重要なツールとして企業に活用されています。
FAQシステムの活用シーン
FAQシステムの活用シーンは、大きく「顧客用」「オペレーター用」「社内用」の3つに分けられます。それぞれの概要は以下のとおりです。
活用シーン | 概要 |
---|---|
顧客用 | FAQページでよくある質問をまとめ、顧客の自己解決を促進。サポート業務の負担軽減と迅速な問題解決が可能 |
オペレーター用 | 頻繁な質問をデータベース化し、オペレーターが一貫性と迅速性をもって対応できるようサポート |
社内用 | 知識共有ツールとして機能し、新入社員教育や業務効率化に貢献。同僚間での情報共有もスムーズ |
FAQシステムを導入する際は、自社がいずれの活用シーンでシステムを使用したいのか明確にしておくことが大切です。
FAQシステムの主な機能
FAQシステムはFAQページの作成・公開ができるシステムですが、ほかにも多彩な機能を搭載しています。
ここでは、主な機能を確認していきましょう。
機能 | 概要 |
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検索機能 | ユーザーが必要な情報をスムーズに見つけられるよう、効率的なキーワード検索を提供 |
カテゴリ分類 | 内容をメイントピックや関連性にもとづいて整理し、ユーザーが情報をすばやく探せるようサポート |
アクセス統計 | どのFAQがどれだけ閲覧されているかを計測してくれる機能 |
コンテンツ更新・編集 | 管理者がFAQの内容をスムーズに更新・編集できるよう設計された機能 |
フィードバック機能 | ユーザーからの意見や評価を収集する機能 |
多言語対応 | 複数の言語でFAQページを表示できる機能。グローバル市場で事業を展開している企業や、外国人労働者を雇用している企業が活用 |
FAQシステムではアクセス統計やフィードバックなどの分析機能を通じて、サービスや商品の改善にも活用できます。
無料FAQシステムのメリットとは?必要性を解説
(1)コスト削減を図りながらFAQシステム導入が実現
無料FAQシステムであれば導入費用を抑えられるため、最低限のリスクでFAQシステムの運用が可能。
経済的な負担を最小限にしながらシステムを導入できるのは、小規模事業者や予算の限られた企業にとって大きな利点といえます。
(2)自社スタッフへ実践トレーニングの機会を提供できる
無料であっても基本的な機能を搭載していることから、FAQシステム運用の流れを自社スタッフが学習できます。
システムの運用に慣れておくことで、本格的に有料システムを導入する際もスムーズな運用が実現可能です。
(3)自社の導入目的やニーズを明確にできる
無料FAQシステムを利用することで、自社に必要な機能やサービス内容が具体的にイメージできるようになります。
システムの用途や期待する導入効果などが明確になれば、より精度の高いツール選びが図れるでしょう。
【有料版との違い】無料FAQシステムの注意点
機能が限定的
無料FAQシステムは基本機能を提供するものの、有料版と比較すると機能が限定的な場合が多く見受けられます。
具体的には、質問と回答の追加・管理は可能ですが、ユーザー行動の詳細な分析機能やカスタマイズの自由度は低くなりがちです。無料版はシンプルな操作性と基本的な機能にフォーカスしたプランと認識しておきましょう。
無料FAQシステムを導入する場合は、将来の事業成長や拡張計画を念頭に置き、どの機能が必要になるかを見極めることが重要です。事前に機能制限に対する理解を深めておけば、導入後のミスマッチも抑えられます。
長期的な利用には向かない可能性がある
無料FAQシステムは初めてのシステム導入や基本機能のテストにはおすすめですが、長期的な運用には適さないケースがあります。
無料システムは多くの場合、ユーザー数の制限や機能制限などが存在。分析機能がサービスに含まれていないケースも多いため、分析を通じたFAQページの改善がスムーズに図れません。
無料FAQシステム特有の制約は事業の成長とともに顕著になり、最終的には顧客満足度の低下を招く可能性があります。
そのためビジネスが拡大し、より複雑なニーズに対応する必要がある場合は、有料FAQシステムへの移行を検討することが重要です。
無料システムを利用する場合は将来的な事業成長を視野に入れ、有料プランへの移行がスムーズなツールを選ぶよう心がけましょう。
セキュリティ対策が不十分なケースがある
無料で使えるFAQシステムの場合、最低限のセキュリティ対策のみ実装されているケースもあるため、注意が必要です。
多くのシステムが提供しているセキュリティ対策機能としては、以下があげられます。
- IDとパスワードによるログイン認証
- IPアドレス制限
- 暗号化通信
- 二要素認証
- アクセス権限
情報漏洩や不正アクセスといった情報セキュリティリスクを防ぐためにも、上記のセキュリティ対策機能の有無は欠かさずチェックしておきましょう。
オープンソース型FAQシステムは専門知識が必要
オープンソース型のFAQシステムは、カスタマイズの自由度が高く、初期費用を抑えられるメリットがあるため、多くの企業にとって魅力的な選択肢です。
ただし、オープンソース型のシステムは技術的な知識が欠かせません。導入や維持管理には専門的なスキルが求められます。
プログラミングやサーバー管理などの技術・ノウハウも必須です。自社の人材で対応できない場合は、外部の専門家を雇う必要が生じます。その際、人件費が運用コストとして発生することも覚えておきましょう。
複雑なシステム運用を避けたい場合は、無理にオープンソース型のFAQシステムを採用せず、直感的な操作が可能なクラウド型システムを選ぶことが推奨されます。
完全無料プランありのおすすめFAQシステム3選
Tayori
『Tayori』は、フォーム、FAQ、アンケート、AIチャットを備えたカスタマーサポートツール。株式会社PR TIMESが提供し、7万アカウント以上の導入実績を誇ります(※)。
テンプレートを用いた問い合わせフォームを通じて、顧客からのお問い合わせをスムーズに処理。無料プランでも問い合わせの受信数に制限はありません。
FAQの作成は質問と回答をテキスト入力し、それをドラッグ&ドロップするのみ。更新や編集作業にも手間がかからないため、効率的なFAQ運用が実現可能です。
問い合わせフォームとFAQの連携にも対応。頻繁に寄せられる質問内容をFAQページで解決できれば、問い合わせ数の削減が見込めます。
運営会社 | 株式会社PR TIMES |
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無料トライアル | 14日間(スタータープラン、プロフェッショナルプラン) |
初期費用(税込) | ・フリー:0円 ・スターター:0円 ・プロフェッショナル:0円 ・エンタープライズ:55,000円 |
利用料金(税込) | ・フリー:0円 ・スターター:4,180円/月 ・プロフェッショナル:10,340円/月 ・エンタープライズ:27,940円/月 |
無料プランの利用可能ユーザー数 | 1名 |
無料プランで使える機能 | ・FAQ作成 ・アンケート作成 ・フォームとFAQの連携 ・自動応答メール ・CSV形式のデータエクスポート |
※“Tayori公式HP”参照
ナレッジリング
『ナレッジリング』は、社内の蓄積された知識を一元管理し、業務効率化や働き方改革をサポートするクラウド型FAQシステム。
どこでも・誰でも簡単に利用できる使いやすさが特徴的。ほとんどの機能を利用できるフリープランが30日間提供されているため、導入のハードルも低く感じられるでしょう。
本システムではファイル内検索や知識ランキングなど、探している情報がすぐに見つかる機能を豊富に提供。専門的な知識や難しい操作がいらず、インターネットやWord・Excelの使用経験がある人ならスムーズに利用できます。
ナレッジリングの独自機能として見逃せないのが、「コミュニティ機能」。他のユーザーとの質問や回答のやり取りができるコミュニティページを設置することで、FAQページにない情報をユーザーが得ることが可能です。
無料で使えるフリープランは、利用期間が30日間。最大20アカウントで運用できるため、複数の自社スタッフでツールを検討してみるとよいでしょう。
運営会社 | 株式会社CBIT |
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無料トライアル | 30日間(フリープラン) |
初期費用(税込) | ・フリー:0円 ・ベーシック:10万7,800円 ・アドバンス:13万2,000円 ・エンタープライズ:16万5,000円〜 ・公開FAQ:16万5,000円〜 |
利用料金(税込) | ・フリー:0円(※利用期間:30日間) ・ベーシック:10,780円/月(+132円×ユーザー数) ・アドバンス:22,000円/月(+165円×ユーザー数) ・エンタープライズ:55,000円〜/月 ・公開FAQ:55,000円〜/月 |
無料プランの利用可能ユーザー数 | 最大20アカウント |
無料プランで使える機能 | ・FAQ作成 ・Q&A機能 ・全文検索機能 ・ランキング機能 ・アクセス分析 ・SLA |
Freshdesk
出典:https://www.freshworks.com/jp/freshdesk/
『Freshdesk』は、多様な顧客対応チャネルをシームレスに統合するクラウド型のFAQシステムです。直感的な操作でユーザーと顧客双方の満足度を向上させることを目的としています。
AI搭載のチャットボット機能を搭載。顧客がスムーズに自ら解決策を見つけられます。自社スタッフの問い合わせ対応の手間を削減し、より複雑な問題へのフォーカスが実現可能です。
本システムでは、ナレッジベースの作成と整理、共有を容易にし、FAQサイトを通じて顧客の自己解決を促進します。豊富なAPI連携や1,000本以上のアプリとの連携にも対応(※)。柔軟なカスタマイズが期待できます。
フリープランでは最大10アカウントの利用が可能。問い合わせ管理やFAQが使用できるため、コストを抑えながらFAQシステムを導入したい企業におすすめです。
運営会社 | Freshworks.Inc |
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無料トライアル | 14日間 |
初期費用(税要確認) | 要確認 |
利用料金(税要確認) | ・Free:0円 ・Growth:18ドル/月 ・Pro:59ドル/月 ・Enterprise:95ドル/月 |
無料プランの利用可能ユーザー数 | 最大10アカウント |
無料プランで使える機能 | ・FAQ作成 ・問い合わせ管理 ・ビジネスメールの作成 ・分析、レポート ・データセンター所在地の設定 |
※“Freshdesk公式HP”参照
低コストで使用できるおすすめFAQシステム4選
Service Cloud
出典:https://www.salesforce.com/jp/products/service-cloud/
『Service Cloud』は、Salesforce, Inc.が提供するクラウド型のカスタマーサービスプラットフォームです。
メール、電話、メッセージングアプリ、SMSなど複数のチャネルからの問い合わせを一元管理。顧客満足度を高めるための機能を豊富に搭載しています。
とくに注目すべきはナレッジ管理機能。一般的な問題に対する解答をすばやく提供できるため、顧客が自己解決できるケースが増え、サポートの負担が軽減されます。
モバイルアプリにも対応。社外での活動が多い従業員でもスムーズに運用できるため、どのような状況でも一貫したカスタマーサポートを提供できます。
運営会社 | Salesforce, Inc. |
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無料トライアル | 30日間 |
初期費用(税込) | 要問合せ |
利用料金(税込) | ・Starter:月額3,300円/ユーザー ・Professional:月額10,560円/ユーザー ・Enterprise:月額21,780円/ユーザー ・Unlimited:月額43,560円/ユーザー ・Einstein 1 Service:月額66,000円/ユーザー |
主な機能 | ・フィールドサービス管理 ・AIによる自動返信 ・FAQ管理 ・FAQ内の検索 ・Slackとの連携 ・インシデント管理 ・モバイルアプリ |
SolutionDesk
出典:https://info.solutiondesk.jp/
『SolutionDesk』は、企業独自のナレッジとAIを統合して、コールセンター業務を効率化するプラットフォームです。
FAQ、マニュアル、対応履歴などの多岐にわたる情報源を一元管理。必要な情報をスピーディーに提供します。生成AIを活用することで顧客からの問い合わせに即座に対応し、問題解決のスピードを高めることが可能です。
問い合わせ管理画面で顧客とのやり取りの履歴が確認できるため、対応の経緯を見失うことがありません。また、豊富な分析機能により、複数の分析結果をレポートとして一覧表示可能。効果的な仮説立てや課題の洗い出しが行えます。
『SolutionDesk』は、3つの料金プランから選択可能です。AI技術を用いたサービスに興味がある企業は、ヘルプデスク業務全体を効率化してくれる本システムを検討してみましょう。
運営会社 | アクセラテクノロジ株式会社 |
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無料トライアル | 30日間 |
初期費用(税要確認) | 要問合せ |
利用料金(税要確認) | ・エントリー:月額2,000円/ユーザー ・スタンダード:月額3,000円/ユーザー(基本料金:月額40,000円) ・プレミアム:月額4,000円/ユーザー(基本料金:月額80,000円) |
主な機能 | ・FAQ作成 ・ドリルダウン検索 ・多言語対応 ・AIチャットボット ・問い合わせ管理 ・分析、レポート |
Zendesk
『Zendesk』は、株式会社Zendeskが提供するカスタマーサポートプラットフォーム。顧客からの問い合わせを効率的に管理し、各種コミュニケーションチャネルを通じて一貫したサポート体験を提供します。
AI機能と自動化を駆使して顧客の問題を迅速に解決。ヘルプセンターの充実化をサポートし、顧客自身による問題解決を促進します。
FAQページのデザインを自社のニーズやブランドにあわせて柔軟にカスタマイズできる点が魅力的。40以上の言語に対応しているため、グローバル市場で事業展開している企業にとっても有力なFAQシステムです(※)。
また、統合型チケット管理機能により、電話、メール、ソーシャルメディア、モバイルアプリからの問い合わせを一元化。チーム全体で共有することで、顧客サポートの迅速化と品質向上が実現します。
料金体系は、「Suite Team」「Suite Growth」「Suite Professional」「Suite Enterprise」の4種類。小規模事業者から大規模事業者まで幅広く対応しているサービスです。
運営会社 | 株式会社Zendesk |
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無料トライアル | あり |
初期費用(税要確認) | 要問合せ |
利用料金(税要確認) | ・Suite Team:月額55ドル/ユーザー ・Suite Growth:月額89ドル/ユーザー ・Suite Professional:月額115ドル/ユーザー ・Suite Enterprise:要問合せ |
主な機能 | ・FAQ作成 ・AIエージェント ・アプリ連携 ・品質保証アドオン ・顧客満足度調査 ・多言語対応 ・カスタム分析、リアルタイム分析 |
※“Zendesk公式HP”参照
Notion
出典:https://www.notion.so/ja-jp/product
『Notion』は、タスク管理から社内Wikiまで、幅広い機能を備えたクラウド型の万能ツールです。
注目すべきなのは、「Notion AI」のQ&A機能による社内FAQの作成。社内情報を集約し、AIが質問に対して自動で回答するため、問い合わせ効率が大幅に向上します。
1ユーザーあたり月額10ドル(税要確認)で利用できる「Notion AI」は、比較的新しい機能です。社内のナレッジ共有と問い合わせ対応の自動化に役立ちます。
Notionは情報の整理と共有をスムーズに行えるだけでなく、セキュリティとプライバシーの面にも配慮したシステムです。GDPRやCCPAなどの個人情報保護規制に対応し、データは暗号化されて保存・転送されます。
社内のスムーズな情報共有とセキュリティの確保を重視している企業にとって、Notionは魅力的な選択肢の1つとなりうるでしょう。
運営会社 | Notion Labs, Inc. |
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無料トライアル | フリープランあり |
初期費用 | なし |
利用料金(税要確認) | フリー:0ドル プラス:月額10ドル ビジネス:月額18ドル エンタープライズ:要確認 【オプション】 Notion AI:月額10ドル/ユーザー |
主な機能 | ・FAQ作成 ・データベース ・プロジェクト管理 ・履歴管理、監査 ・同時編集 ・モバイルアプリ対応 ・AI検索 |
【要専門知識・技術】オープンソース型の無料FAQシステム4選
Question2Answer
出典:https://www.question2answer.org/
『Question2Answer』は、PHPとMySQLを基盤に構築されたオープンソースのFAQシステムです。全世界で24,500以上のサイトに導入されています(※1)。
グローバルなコミュニティのニーズに応える40以上の言語に対応(※2)。公式サイトでは10,000以上の質疑応答が掲載されており、システムの使い勝手を直接確認できるデモ体験も提供されているのもポイントです。。
また、設定の容易さと高度なカスタマイズ性も強み。CSSテーマによるスタイリングや、任意の言語への翻訳サポート、カスタムサイドバーやウィジェットが利用できます。
高速検索エンジン、カテゴリーやタグによる分類、投票やコメントといったコア機能を実装。また、RSS、メール通知、個人ニュースフィードにより、ユーザーは常に最新の情報を入手可能です。
開発元 | Gideon Greenspanと協力者たち |
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無料トライアル | – |
初期費用 | – |
利用料金 | – |
主な機能 | ・FAQ作成 ・高速検索エンジン ・投票機能 ・コメント機能 ・多言語対応 |
※1“Question2Answer公式HP”参照
※2“Question2Answer公式HP”参照
phpMyFAQ
『phpMyFAQ』は、オープンソースのFAQシステム。最新のPHPバージョンに対応し、MySQLやMariaDB、PostgreSQLなど多様なデータベースとの互換性をもっています。
本システムは、Elasticsearchによる高速検索機能やユーザー投稿のFAQ、統計分析など、多彩な機能を実装することが可能です。
日本語や英語を含む40以上の言語に対応(※)。公式の利用マニュアルは英語ですが、株式会社デージーネットが提供する日本語マニュアルを活用すれば、基本操作をスムーズに学習できます。
『phpMyFAQ』では無制限にFAQを作成可能。複数のサイトにFAQを導入したい企業におすすめです。
開発元 | Thorsten RinneとphpMyFAQチーム |
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無料トライアル | – |
初期費用 | – |
利用料金 | – |
主な機能 | ・FAQ作成 ・アクセス権限 ・検索機能 ・LDAP/HTTP認証 ・統計 ・検索エンジン最適化 ・スパム対策 ・コメント機能 |
※“phpMyFAQ公式HP”参照
Knowledge
出典:https://information-knowledge.support-project.org/ja/
『Knowledge』は、オープンソースで開発された情報共有サービス。Markdown記法を採用しているため、直感的でスムーズな文書編集が可能です。
PCだけでなくモバイルデバイスにも対応。どこからでも情報アクセスが可能です。
登録した情報は、全文検索エンジンで検索可能。ExcelやWordのファイル内容も検索対象に含まれます。これにより、必要な情報へのすばやいアクセスが実現可能です。
メールやデスクトップ通知、WebHookを使ったSlackなどへの通知機能も搭載。重要な更新を見逃しにくいのがポイントです。
『Knowledge』は社内利用を想定しており、ActiveDirectoryやLdapといった企業のユーザ管理システムとの連携が可能。記事の公開範囲も個人からグループまで柔軟に設定できます。
デモ版で実際の動作を確認できるため、導入前の評価がしやすいのも特長です。情報共有を通じて組織力の向上を図りたい企業におすすめといえるでしょう。
開発元 | 要確認 |
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無料トライアル | – |
初期費用 | – |
利用料金 | – |
主な機能 | ・モバイル対応 ・キーワード検索 ・通知機能 ・公開範囲の管理 ・ソーシャルコミュニケーション機能 |
phpBB
『phpBB』は、多様なデータベースに対応したPHP製のFAQシステムです。MySQL、PostgreSQLなどをはじめとする幅広いデータベースとの互換性。小規模なコミュニティから大規模な企業サイトまで柔軟に対応可能です。
本システムの特長の1つがカスタマイズ性の高さ。多彩なスタイルや画像パッケージから選び、ユーザー独自の電子掲示板を構築できます。
注目したい管理パネルは、コードを直接編集することなく掲示板の機能や見た目の調整が可能です。大量のデータもスムーズに取り扱えるため、複数のサイトでFAQを構築したい事業者に適しています。
開発元 | phpBB Group |
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無料トライアル | – |
初期費用 | – |
利用料金 | – |
主な機能 | ・FAQの作成 ・アンケート機能 ・プライベートメッセージ ・アンチスパム機能 ・検索機能 ・モデレーションツール |
FAQシステムのよくある質問
・社内FAQ作成におすすめの無料ツールはどれ?
社内FAQに適したおすすめの無料ツールは、以下のとおりです。
- Tayori
- Knowledge
QAとFAQの違いは何ですか?
QAとFAQはどちらも情報提供や問題解決を目的としていますが、その役割と運用方法には大きな違いがあります。
- QA(Question and Answer):特定の質問に対して具体的な回答を提供し、ユーザーの即時の疑問解消を図る
- FAQ(Frequently Asked Questions):多くのユーザーから寄せられる頻繁な質問とその回答を一覧化し、効率的な情報提供を目指す
言い換えると、QAは個別のニーズに応じたサポートを、FAQは共通の疑問へのアクセスをスムーズにするサービスといえます。
社内FAQはExcelで自作できますか?
Excelを用いた社内FAQの自作は可能ですが、ExcelはFAQ専用ツールではないため、FAQページの作成や更新に手間がかかります。
スムーズな運用と効率的な情報共有を実現するには、FAQシステムの導入がおすすめ。直感的な操作で情報が迅速に更新・共有され、問題解決スピードの向上が期待できます。
無料FAQシステムを導入して自社の情報共有をスムーズにしよう
無料FAQシステムは、コストを抑えながらFAQを作成できるツールとして魅力的です。自社スタッフへ実践トレーニングの機会を提供できることに加えて、システムの導入目的や自社ニーズの明確化といったメリットが存在します。
FAQには顧客用、オペレーター用、社内用と複数の活用シーンがあるため、システム導入の際は自社の用途にマッチしたサービスを選びましょう。
複数のサービスを効率的に比較検討したい場合は、一括資料請求サービスの活用がおすすめです。
カスタマーサービスの向上や社内情報共有の効率化を図るために、無料FAQシステムを活用してみましょう。
※本記事では厚生労働省のガイドラインとデジタル庁のワークライフバランスとDX推進に準じ、それを達成する手段と正規の勤怠管理システムを紹介しています。
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