中小企業向け給与計算ソフトおすすめ10選!少人数・個人事業主も必見の無料ツールも紹介

限られた人員で運営している中小企業にとって、デジタル化による業務効率化は優先的に進めたい事項のひとつ。なかでも給与計算は、手間がかかる上に正確性が求められる煩雑な業務です。

そこで効果的なのが「給与計算ソフト」ですが、どんどんと新しいソフトが登場し、どれがわからないという方もいるでしょう。

本記事では、中小企業・少人数企業におすすめの給与計算ソフトをご紹介します。サポートやセキュリティ機能が充実したソフトや、個人事業主にも適した無料ソフトまで網羅しているので、参考にしてみてください。クラウド型を中心に12種を比較解説していきます。

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目次

給与計算ソフトとは?中小企業での必要性

給与計算ソフトとは、従業員の勤怠集計をもとに、給与や社会保険料、年末調整などを自動で算出できるツールです。

【手作業やエクセルでの給与計算の課題】

  • ミスを防ぐために二重三重のチェック体制
  • 時間がかかる
  • 上記による担当者の大きな負担、リソース圧迫

給与計算ソフトを導入することで、自動化によるスムーズな計算により、ミスや工数削減が実現。中小企業や少人数企業の業務負担を軽減し、業務効率化を期待できます。

加えて、後に紹介する“クラウド型”の給与計算ソフトであれば、法改正や社会保険料の料率変更なども自動でアップデートされることもポイントです。

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中小・小規模企業にはこんな給与計算ソフトがおすすめ

中小企業や小規模企業には、以下の2つのポイントを踏まえた給与計算ソフトが適しています。

  1. クラウド型
  2. 低コストもしくは会社の成長にあわせた複数のプランがある

限られた人員で会社運営を行っている中小企業や少人数企業の場合、法改正やシステム改修に対応する専門人材の配置が難しいケースが少なくありません。これをカバーできるのが、自動でアップデートされる「クラウド型」の給与計算ソフトです。

またクラウド型のデータはWEB上に保存されるため、バックアップが不要。WEB上で給与明細や源泉徴収票を受け取れるので、リモートワークの促進やペーパーレス化の実現にもつながるでしょう。

加えて、中小企業や少人数企業は会社の成長とともに必要となる機能が変わってくる可能性があります。先を見据えたうえで、プラン変更ができる豊富なプラン体系のソフトや、乗り換えを見据えて低コストのソフトを選ぶのもおすすめです。

中小企業におすすめの給与計算ソフト10選

この章では、機能や料金を比較しながら中小企業におすすめの給与計算ソフトを紹介します。以下は、中小企業向けの給与計算ソフトの比較表です。

サービス名タイプ初期費用
(税込)
月額費用
(税込)
無料お試し期間無料プランサポートサービス
マネーフォワードクラウド給与クラウド型なし3,278円〜
(スモールビジネスプラン・年額プランの場合)
1ヶ月×メール・チャット
ジンジャー給与クラウド型300円/人
(税要確認)
1ヶ月×チャット・メール・電話・WEB・訪問
freee人事労務クラウド型なし2,200円〜
(ミニマムプラン・最小5名分料金・年払いの場合)
1ヶ月×チャット・メール・電話・ヘルプページなど
ジョブカン給与計算クラウド型なし・無料(5名まで)
・440円/人〜
30日間ありチャット・メール・電話など
給与奉公クラウドクラウド型55,000円~
※基本システムによって異なるので要問合せ
5,500円〜
(20名までのiEシステムプランの場合・税要確認)
30日間×チャット・リモートサポート・Webオンライン・電話・FAX・マンツーマン導入支援サービス・ヘルプセンター・コミュニティサイトなど
フリーウェイ給与計算クラウド型なし・無料(5名まで)
・2,178円〜(従業員6名以上)
無制限ありAIチャット・メール・電話・画面共有・マニュアル・FAQなど
COMPANY給与計算クラウド型要問合せ要問合せなし
※デモの用意あり
×メール・電話
スマイルワークスクラウド型標準プラン:33,000円・無料(無料プラン「FreeWorks」)
・11,000円〜
(5IDまでの標準プラン・給与ワークスの場合)
最大2ヶ月ありヘルプセンター・メール・電話・導入支援サービス
やよいの給与計算クラウド型・インストール型セルフプラン付き:35,200円〜
(デスクトップソフト「やよいの給与計算24+クラウド」の購入価格)
年額5,940円〜
(やよいの給与明細Nextセルフプランの場合)
クラウド型:最大2ヶ月
インストール型:30日間
あり
※クラウド型のセルフプラン・ベーシックプランのみ1年間の期間限定で無料
メール・電話・労務相談・マイナンバー相談など
PCA給与クラウド型・オンプレミス型なしPCAクラウド給与:23,100円
PCAサブスク給与:6,160円
2ヶ月×リモート・メール・電話など

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マネーフォワードクラウド給与|選べる多彩な連携サービス

出典:https://biz.moneyforward.com/payroll

  • 支給、控除の前月差分がひと目でわかる前月比較機能
  • 連携可能な外部サービスが豊富
  • Web給与明細や所得税、社会保険料の自動アップデート

『マネーフォワードクラウド給与』は、中小企業におすすめなクラウド型の給与計算ソフトです。

「給与計算をもっと簡単に」がコンセプトで、勤怠データを取り込むだけで自動で給与を計算。確定後はワンクリックで給与明細を発行できます

従業員各自でパソコンやスマートフォンにて給与明細を確認できる「Web明細」、所得税や社会保険料の自動アップデートなど、業務担当者の負担も経費も削減するきめ細やかな機能が満載です。

中小企業や小規模企業向けのスモールビジネスプランは1ヶ月あたり2,980円(税込/年額プランの月額換算)〜とお手頃で、ランニングコストを抑えたい企業に適しています。

クラウド型 or インストール型クラウド型
初期費用なし
月額3,278円(税込)〜
(スモールビジネスプラン・年額プランの場合)
無料お試し期間1ヶ月
無料プランなし
最低利用期間なし
ほかシステムとの連携・マネーフォワードの各種クラウドシステム(経費・勤怠・人事管理など)
・KING OF TIME
・ジョブカン
・SmartHR
・Paymeなど
サポートサービスメール・チャット
セキュリティ機能通信の暗号化

ジンジャー給与|情報を集約し1つのデータベースで管理可能

出典:https://hcm-jinjer.com/payroll

  • 各種ジンジャーシリーズで人事労務を一元管理
  • 多彩なサポートサービスでオンプレミスからの乗り換えも安心
  • 月額料金1名あたり300円(税要確認)という始めやすさ

『ジンジャー給与』は、ステップに沿って進めるだけで簡単・ミスなし・スピーディーな給与計算を実現するクラウド型給与計算ソフトです。

直感的に操作しやすい管理画面など、シンプルでわかりやすい優れた操作性が特徴で、初めて給与計算ソフトを導入する企業でも安心して作業を進めることができます。

ジンジャー給与だけでなく、『ジンジャー勤怠』『ジンジャー人事労務』『ジンジャー人事評価』など、ジンジャーシリーズとして人事労務全般を効率化するソフトウェアを展開していることも魅力です。従業員情報を1つのデータベースに集約し、正しい情報を各業務に自動連携できます。

24時間365日対応可能な問い合わせ窓口や、チャット・メール・電話・WEB・訪問など各社の状況にあわせた多様なサポートを用意していることや、月額料金が1名あたり300円(税要確認)とリーズナブルなこともうれしいポイントです。

クラウド型 or インストール型クラウド型
初期費用要問合せ
月額300円/人(税要確認)
無料お試し期間1ヶ月
無料プランなし
最低利用期間1年
ほかシステムとの連携ジンジャー勤怠・ジンジャー人事労務など
サポートサービスチャット・メール・電話・WEB・訪問
セキュリティ機能通信の暗号化・不正アクセス防止

freee人事労務|一気通貫でまるごとIT化・充実の導入サポート

出典:https://www.freee.co.jp/hr

  • 人事労務業務を一元管理
  • 転記作業ゼロにより人的ミス防止
  • アラート機能でタスクを可視化し抜け漏れ防止

『freee人事労務』は、人事労務業務全般を一貫して管理可能なクラウド型の給与計算ソフトです。

給与計算をはじめ、勤怠管理や年末調整、会計など労務業務を1つのソフトで完結できるので、業務の手間を省いて業務効率化を実現できます。

企業規模にあわせた多様な料金プランを用意しているため、自社の人員構成に合わせてプランを選べることもメリットです。サポート体制が充実しているので、初めて給与計算ソフトを導入する企業でも安心して利用できます。

クラウド型 or インストール型クラウド型
初期費用(税込)なし
月額(税込)2,200円〜
(ミニマムプラン・最小5名分料金・年払いの場合)
無料お試し期間1ヶ月
無料プランあり
最低利用期間1ヶ月
ほかシステムとの連携・SmartHR
・オフィスステーション
・KING OF TIME
・Touch On Time
・kinconeなど
サポートサービスチャット・メール・電話・ヘルプページなど
セキュリティ機能全データの暗号化・国際認証TRUSTe取得

ジョブカン給与計算|かんたん連携と自動化で大幅に手間を削減

出典:https://payroll.jobcan.ne.jp

  • かんたん連携、自動化により大幅に手間を削減
  • 給与明細や源泉徴収票発行の自動化
  • ToDoリスト、リマインド、アシスト機能など豊富な機能でタスク管理

『ジョブカン給与計算』は、経理担当者の負担を減らす豊富な機能を有するクラウド型の給与計算ソフトです。社労士監修に加え、給与計算担当者の声をもとに開発されたため、きめ細やかな機能を搭載しています。

「勤怠やワークフローを一元管理したい」「従業員ごとに支給項目が異なるので作業が多い」「給与明細や源泉徴収票の発行に手間がかかる」といった課題の解決に応える連携・自動化で、大幅に負担を軽減できることがポイントです。

すべて無料で利用できるチャット・メール・電話サポートサービスを用意しているので、導入後に不明点や問題が発生しても安心して業務を進められます。

給与奉公クラウド|給与業務のデジタル化で業務時間を7割削減

出典:https://www.obc.co.jp/bugyo-cloud/kyuyo

  • 昇給、賞与のシミュレーションや比較も簡単
  • 給与計算に必要な情報は常に最新状態にアップデートされ自動計算可能
  • 専門家ライセンスで顧問の社労士や税理士と一緒に使える

『給与奉行クラウド』は、会計ソフトや会計システムの開発・運用で有名なオービックビジネスコンサルタントが展開するクラウド型の給与計算ソフトです。

企業ごとに異なる給与体系や複雑な手当に対応した精度の高い自動計算を実装しているため、多彩な雇用形態で運営する企業でも給与計算が容易に行えることがポイントです。

1ライセンス無償で付与された専門家ライセンスを顧問の社会保険労務士や税理士などに提供すれば、顧客の給与データの参照や直接処理を代行してもらうこともできます。

クラウド型 or インストール型クラウド型
初期費用55,000円(税込)~
※基本システムによって異なるので要問合せ
月額(税込)iEシステム:月額5,500円(従業員20名まで)
iAシステム:月額9,000円(従業員50名まで)
iBシステム:月額17,000円(従業員100名まで)
無料お試し期間30日間
無料プランなし
最低利用期間要問合せ
ほかシステムとの連携・総務人事奉行クラウド
・奉行勤怠管理クラウド
・法定調書奉行クラウド
・奉行マイナンバークラウド
・AKASHI
・kincone
・KING OF TIME
・Touch On Time
・ジョブカン勤怠管理 など
サポートサービスチャット・リモートサポート・Webオンライン・電話・FAX・マンツーマン導入支援サービス・ヘルプセンター・コミュニティサイトなど
セキュリティ機能全データの暗号化・24時間365日の運用監視・国際認証SOC1,SOC2報告書を取得・FISC安全対策基準に準拠

フリーウェイ給与計算|従業員5人まで永久無料で利用可能

出典:https://freeway-kyuuyo.net

  • 月額費用が従業員5名まで永久無料
  • 法改正や保険料率変更など自動アップデート
  • シンプルな画面とメニューで給与計算ソフト初心者でも使いやすい

『フリーウェイ給与計算』は、従業員5名まで永久無料、6名以上は月額2,178円(税込)で無制限利用できるクラウド型給与計算ソフトです。給与明細のメール配信や全銀データ出力、年末調整・法定調書の作成など、無料プランでも充実した機能がそろっています。

クラウド型のため、ダウンロードやインストールといった面倒な作業が不要なだけでなく、保険料率変更や税率改正の際もすぐにアップデートでき、常に最新機能が利用可能です。

シンプルな画面とメニュー構成なので、初めて給与計算ソフトを導入する企業の担当者でもスムーズに業務を進めることができます。

クラウド型 or インストール型クラウド型
初期費用なし
月額費用(税込)・無料(5名まで)
・2,178円〜(従業員6名以上)
無料お試し期間無制限
無料プランあり
最低利用期間1年※有料プランのみ。無料プランは設定なし
ほかシステムとの連携フリーウェイ経理Lite・フリーウェイマイナンバー・フリーウェイタイムレコーダー
サポートサービスAIチャット・メール・電話・画面共有・マニュアル・FAQなど※メール・電話・画面共有サポートは有料プランのみ
セキュリティ機能SSLによるハッキング予防措置

COMPANY給与計算|毎月の給与計算から行政手続きまでIT化

出典:https://www.works-hi.co.jp/products/payroll

  • 複雑な給与計算処理を豊富な標準機能で自動化
  • 計算結果チェック機能で正確な給与計算をサポート
  • 企業独自の福利厚生制度に対応する無料機能

『COMPANY給与計算』は、毎月の給与計算から従業員ワークフロー、e-Govやe-Taxなどの行政手続きまで幅広く対応するクラウド型の給与計算ソフトです。

多くの大手法人が導入しているソフトで、あらゆる業種・業態で必要な機能を標準機能として提供しています。中小・少人数企業でも自社が求めるサービス内容と合致する場合、検討してみるとよいでしょう。

クラウド型 or インストール型クラウド型
初期費用要問合せ
月額費用要問合せ
無料お試し期間なし
※デモの用意あり
無料プランなし
最低利用期間要問合せ
ほかシステムとの連携・COMPANY勤怠管理
・COMPANY人事管理
・ActiveDirectory
・Office365
・Salesforce など
サポートサービスメール・電話
セキュリティ機能要問合せ

スマイルワークス|カフェテリア方式で必要な機能を選択可能

出典:https://www.smile-works.co.jp

  • 給与計算、財務会計、販売管理など基幹システムを統合管理
  • 業務の流れに沿って機能を配置したわかりやすい画面
  • 必要機能を選択し契約可能な「カフェテリア方式」

『スマイルワークス』は、給与計算・財務会計・販売管理などバックオフィス業務を一元管理できるクラウド型の給与計算ソフトです。

勤怠情報入力から各種保険・税金の計算など幅広い業務に対応し、給与計算業務をトータルでサポートしています。業務の流れに沿って機能を配置した直感的でわかりやすい画面を採用しているため、給与計算ソフトを初めて導入する企業でも使いやすいです。

自社に必要な機能を選択して契約可能な「カフェテリア方式」も特徴のひとつ。コスト削減を狙う中小企業や少人数企業に適しています。

また、無料プラン「FreeWorks」ではスマイルワークスの販売管理・財務会計・給与計算の一部機能を利用可能です。

クラウド型 or インストール型クラウド型
初期費用(税込)標準プラン:33,000円
月額費用(税込)・無料(無料プラン「FreeWorks」)
・標準プラン・給与ワークス:月額11,000円※5IDまで
無料お試し期間最大2ヶ月
無料プランあり
最低利用期間最低利用期間が設定されたオプションあり
ほかシステムとの連携会計ワークス(財務会計機能)・販売ワークス(販売管理機能)
サポートサービスヘルプセンター・メール・電話・導入支援サービス※電話・導入支援サービスは有料
セキュリティ機能データセンターのセキュリティ二重化・24時間365日サーバの運用監視など

やよいの給与計算|クラウド型とインストール型から選択可能

出典:https://www.yayoi-kk.co.jp/kyuyo/kyuyokeisan

  • クラウド型とインストール型から選択可能
  • インストール型にはデータ保存はクラウド上で可能な「+クラウド」機能付加
  • 法令や保険料率改定などに対応

『やよいの給与計算』は、初心者でも簡単に給与明細が発行できるサービスです。クラウド型とインストール型が用意されているため、自社の都合に合わせて選べます。

インストール型でも「+クラウド」機能が付加されており、クラウド上でデータの保存・共有・バックアップが可能です。インボイス制度・電子帳簿保存法や、全国健康保険協会の保険料率改定などにも自動対応しています。

クラウド型 or インストール型クラウド型・インストール型
初期費用(税込)セルフプラン付き:35,200円〜
(デスクトップソフト「やよいの給与計算24+クラウド」の購入価格)
月額費用(税込)年額5,940円〜
(やよいの給与明細Nextセルフプランの場合)
無料お試し期間クラウド型:最大2ヶ月
インストール型:30日間
無料プランあり
※クラウド型のセルフプラン・ベーシックプランのみ1年間の期間限定で無料
最低利用期間要問合せ
ほかシステムとの連携・KING OF TIME
・TimeP@CK
・CLOUZAなど
サポートサービスメール・電話・労務相談・マイナンバー相談など
セキュリティ機能物理セキュリティデータセンターによる24時間体制の監視など

PCA給与|導入方法を選べるハイブリッド型サービス

出典:https://pca.jp

  • クラウド型とオンプレミス型から選択可能
  • 給与計算、年末調整計算、e-Gov電子申請など丸ごと対応
  • 直感的なインターフェースと充実のサポートおよびセキュリティ

『PCA給与』は、中小企業における給与計算業務に必要な機能を備えたサービスです。クラウド型の『PCAクラウド給与』、設備を自社で構築し運用したい企業向けの『PCAサブスク給与』から選択できます。

直感的なインターフェースを採用し、初めて給与計算ソフトを導入する企業でも安心です。サポートサービスやセキュリティ機能も充実しています。

クラウド型 or インストール型クラウド型・オンプレミス型
初期費用なし
月額(税込)PCAクラウド給与:23,100円
PCAサブスク給与:6,160円
無料お試し期間2ヶ月
無料プランなし
最低利用期間要問合せ
ほかシステムとの連携・PCA Hub給与明細
・kintone
・ジョブカン勤怠管理
・HUMAN TOUCH
・ORIZIN
・SmartHR
・irodoriなど
サポートサービスリモート・メール・電話など
セキュリティ機能内部統制機能(ログ管理・アクセス制御・パスワードの桁数・有効期限)・SLA設定・認証制度(SOC1・2/ISMSなど)など

【無料一覧】中小・小規模企業、個人事業主におすすめの給与計算ソフト

中小企業や小規模企業、個人事業主におすすめの無料で利用できる給与計算ソフトは、以下の5つです。

  • freee人事労務
  • ジョブカン給与計算
  • フリーウェイ給与計算
  • スマイルワークス
  • やよいの給与計算

いずれのソフトも無料プランでは利用可能な機能が限られていますが、有料プランに移行する前に試してみたい、または無料プランの機能で十分な場合、導入候補として比較検討してみましょう。

中小企業が給与計算ソフトを選ぶ5つのポイント

中小企業が給与計算ソフトを選ぶ際には、以下の5つのポイントを踏まえて比較しながら選ぶのがおすすめです。

  • クラウド型かインストール型かオンプレミス型か
  • 企業規模に適しているか
  • 自社が必要とする機能が備わっているか
  • ほかシステムとの連携は可能か
  • サポート体制やセキュリティは万全か

クラウド型かインストール型かオンプレミス型か

給与計算ソフトは大きく分けて、クラウド型・インストール型・オンプレミス型の3つがあります。

クラウド型インストール型オンプレミス型
導入方法WEB上でログインする自社パソコンにソフトウェアをインストールする自社サーバーにシステムを構築する
初期費用無料〜数万円数万円数十万〜数百万円
月額費用数百円〜数千円無料
(買い切り型のため)
無料(ランニングコストは不要。ただしメンテナンス費用が発生する)
メリット・自動更新機能により常に最新版にアップデートされる
・インターネット環境があれば時間、場所、端末を問わず利用できる
買い切り型のため維持費が発生しない自社のニーズに合わせてシステム構築できるのでカスタマイズ性が高い
デメリット毎月(年払いプランの場合は毎年)利用料が必要法改正やバージョンアップのたびに対応必須開発や維持のために莫大な費用がかかるため、そこまで大掛かりなシステムを必要としていない中小企業・少人数企業には適していない
企業規模中小企業、少人数企業、個人事業主から大企業まで幅広く対応中小企業大企業

クラウド型はWEB上でログインして利用します。中小企業や少人数企業に適しており、インターネット環境があれば時間・場所・端末を問わず使えるのがメリットです。毎月利用料がかかるので、予算と照らし合わせながら比較検討しましょう。

インストール型は、自社のパソコンにソフトウェアをインストールして利用する買い切り型です。更新のタイミング以外に維持費がかかりません。ただし、法改正やバージョンアップのたびに対応が必要です。

オンプレミス型は上記表の通り、莫大なシステム開発費用やメンテナンス費用がかかるため、中小規模の企業には向いていません。

中小企業や少人数企業はクラウド型かインストール型を選ぶとよいでしょう。それぞれメリット・デメリットがあるので、特性をよく理解し自社にあった給与計算ソフトを導入することが大切です。

企業規模に適しているか

自社の企業規模に適した給与計算ソフトを選ぶことも大切です。企業規模に応じた給与計算ソフトの選び方は以下の通りです。

  • 大企業:勤怠データや会計データと連携できる給与計算ソフト
  • 中小・小規模企業:給与計算の自動化と給与明細書のデジタル化などシンプルな給与計算ソフト

大手企業では雇用形態や給与体系の多様化により、給与計算業務も複雑です。加えて従業員数に比例して管理データの量も増えるため、勤怠データや会計データと連携できる給与計算ソフトを選ぶ必要があります。

一方、中小・小規模企業は少人数なので、大企業が求める多彩な機能は必要ありません。使いたい機能に絞ってシンプルな給与計算ソフトを選べば、よりコストを抑えることができます。

企業規模に応じて利用しやすい給与計算ソフトが販売されているので、コストだけでなく自社に必要な機能をピックアップして比較検討しましょう。

自社が必要とする機能が備わっているか

自社が必要とする機能が備わっている給与計算ソフトを選べば、より使い勝手も向上します。

給与計算ソフトと言っても、ソフトによって機能はさまざま。市場に展開しているバラエティに富んだ給与計算ソフトから適したソフトを選ぶためには、自社が求める機能を搭載しているかどうかが重要です。

【給与計算ソフトのの導入目的は?】

  • 給与計算のみで利用したい
  • 給与明細のデジタル化まで実施したい
  • マイナンバー管理も一緒に行いたい
  • 人事業務全般の自動化を目指している

給与計算ソフトの導入を検討している企業は、上記のように各社で目的が異なります。比較検討前に給与計算ソフトに求める機能を明確化し、必要な機能を網羅しているソフトを選びましょう。

ほかシステムとの連携は可能か

すでに自社で利用しているシステムがある、もしくは同時導入や後から導入を検討しているシステムがある場合、そのシステムとの連携が可能かどうかも給与計算ソフトを選ぶ基準として大切です。

ほかシステムの利用を考えていない企業でも、主要な外部サービスとの連携可能な給与計算ソフトを選んでおけば、状況変化にもフレシキブルに対応できます。

給与計算は勤怠データをもとに行うので、一般的に勤怠管理システムとの連携は必須です。すでに利用中の勤怠管理システムがある場合は、必ず連携できるかどうかを確認しましょう。

サポート体制やセキュリティは充実しているか

サポート体制やセキュリティが万全な給与計算ソフトを選んだほうが、初めて導入する企業でもスムーズに利用できたり個人情報漏洩などの危険も回避できたりします。

一般的に有料の給与計算ソフトには電話やメールなどのサポートが付いていますが、サポート内容はソフトによって異なるのがポイントです。

  • 画面共有やリモートアクセスによるサポート
  • 24時間365日体制でのチャットサポート
  • 専門アドバイザーが対応する相談窓口を設置、訪問

上記は一例ですが、ソフトごとにさまざまなサポートが用意されています。サポートサービスの内容だけでなく、利用可能時間や、問い合わせへの回答に要する日数なども確認しながら比較検討しましょう。

また給与計算ソフトには人事関連データも含まれているので、パスワードによる保護や通信の暗号化、不正アクセス防止などセキュリティが高いソフトを選んだほうが安心です。

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中小企業向け給与計算ソフトを導入する4つのメリット

中小企業が給与計算ソフトを導入すると、以下の4つのメリットがあります。

  • 給与計算業務を効率化できる
  • 少ない管理者で給与管理をできる
  • 法律・システム開発の専門人員が不要
  • 雇用形態にあわせた給与計算が容易

給与計算業務を効率化できる

給与計算ソフトを導入することで、これまで手作業で行っていた給与計算業務や明細の作成が自動化できるため、経理業務の効率化を実現できます。

その結果として、手作業によるミスを防ぐと同時に、転記や二重チェックなどを行っていた業務担当者の負担軽減にもつながるでしょう。

少ない管理者で給与管理をできる

給与計算ソフトを活用すれば経理業務を効率化でき、結果的に少ない管理者で給与管理ができるようになります。

これまで2人体制だった企業は1人で管理可能といったように、作業量が減った分だけ担当者を減らすことが可能です。給与計算業務から外れた従業員を別のコア業務にまわせるので、会社全体の業務効率化やパフォーマンス向上も見込めます。

法律・システム開発の専門知識を有する人員が不要

給与計算ソフトは労働関係・社会保険など関係法令の改定や変更があった際にも自動でアップデートされるため、法律の専門知識をもつ人員が不要になります。

サポート範囲内のソフトウェア不具合には販売元の専門家が対応するので、エンジニアも必要ありません。少ない予算でやりくりしている中小企業や少人数企業にとって、人件費が抑えられることは大きなメリットといえるでしょう。

ただし円滑に業務を遂行するためにも、これまでのように経理や人事、総務の担当者がある程度の正確な知識を都度習得しながら、給与計算ソフトを活用したほうがよいでしょう。

雇用形態にあわせた給与計算が容易

雇用形態にあわせた給与計算が簡単に行えるのも、給与計算ソフトを導入するメリットのひとつです。

中小企業や少人数企業では正社員・アルバイト・業務委託など、さまざまな雇用形態の人材が稼働している会社が少なくありません。雇用形態ごとに異なる計算方法を行う必要があり、業務担当者の負担になっていました。

給与計算ソフトなら、あらかじめ雇用形態に即した給与テーブルや計算方式を設定するだけで、自動で給与計算が可能です。担当者の負担軽減や、計算ミスなどのヒューマンエラーの防止にもつながります。

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中小企業向け給与計算ソフトを導入する2つのデメリット

中小企業や少人数企業が給与計算ソフトを導入する際には、以下の2つのデメリットも踏まえて比較検討しましょう。デメリットに対する捉え方や対策法も解説しているので、参考にしてみてください。

  • 初期費用や運用費用がかかる
  • 初期設定やデータ移行などを行う必要がある

初期費用や運用費用がかかる

給与計算ソフト導入のデメリットのひとつは、初期費用や毎月運用するための維持費用がかかることです。ほかにもカスタマイズ費用などが必要なソフトもあります。

費用が発生する場合、コストだけチェックして比較検討する企業が多いですが、コストだけで見てしまうと自社にとっての最善を判断できなくなってしまいます。

給与計算ソフトの導入を検討する際には、導入により削減できるコストと比較しながら費用対効果まで見据えることが大切です。導入により給与計算業務にかけていた時間や人件費を削減できるようであれば、初期費用や運用費用以上の価値があるといえます。

初期設定やデータ移行などを行う必要がある

給与計算ソフトを導入してまず最初に行うのが、初期設定やデータ移行です。手間がかかるという意味ではデメリットといえます。

これまでエクセルや手入力で給与計算を行っていた企業は、自社の給与計算ルールをシステムに落とし込む作業が必要です。他社ソフトからの乗り換えであれば、データを移行しなければなりません。

ほかにもデータ消失・破損対策のバックアップ作業やインターネット環境の整備が欠かせないケースもあります。

自社内で設定を行うのが不安、あるいは手間を削減したい場合は、初期設定や運用のサポートを利用するのがおすすめです。サポートサービスを用意している給与計算ソフトを比較検討しましょう。

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中小企業向け給与計算ソフトの導入事例

給与計算ソフトを導入した中小企業2社の事例を紹介します。

株式会社KOLテクノロジーズの事例

株式会社KOLテクノロジーズでは、バックオフィスの内製化とIPO準備をきっかけに、マネーフォワードを利用しバックオフィス業務の一元管理を始めました。

【給与計算ソフト導入前の目標】

  • 企業規模拡大に伴ったバックオフィス全体の一元管理
  • 外注業務の内製化により正確性とスピードの向上
  • IPO準備の観点から内部統制の強化

【給与計算ソフト導入の結果】

  • バックオフィス業務の一元管理
  • 月次決算にかかる日数を1/2に短縮
  • データ連携で人為的ミスのリスク低減と内部統制の強化

自社にとっての課題や目標を明確にしたうえで給与計算ソフトを導入し、成功した事例です。

企業ごとに課題や目標は異なりますが、どの企業にも共通するのは「自社の問題・課題」と「自社が理想とする理想像」を見える化すること。その結果として、自社に必要な給与計算ソフトのスペックやコスト、サポートサービスがわかります。

同社では当初スモールスタートで開始。同じようにまずは必要最低限の機能だけ契約して、企業の成長や内部の変化に合わせて機能を追加しながら拡張していくのもおすすめです。

※“マネーフォワードクラウド公式HP”参照

おかぴファーマシーシステム株式会社の事例

処方せん薬宅配サービスを提供するおかぴファーマシーシステム株式会社では、勤怠と給与計算の連動を行うためジンジャーを導入しています。

【給与計算ソフト導入前の目標】

  • 勤怠管理・給与計算を同一システム利用でデータ連携
  • 自社の給与形態に対応したシステムの導入
  • 承認フローの細分化によるワークフロー体制の確立

【給与計算ソフト導入の結果】

  • 勤怠管理から給与計算まで給与計算ソフト上で完結
  • 承認フロー細分化でワークフロー体制の構築と内部統制の強化
  • ソフト上で申請・承認状況が確認でき承認完了までの時間削減

勤怠管理から給与計算まで通したデータ連携や、承認フローの細分化により適切なワークフロー体制の構築など、給与計算ソフトの切り替えにより業務効率化を実現した事例です。

これまで利用していた給与計算ソフトの問題点を洗い出し、自社にとって必要な機能や目指す体制に適したソフトを導入し成功しています。

同社のように利用中の給与計算ソフトがある場合、現在使っているソフトと導入候補のソフトの機能・サービスを比較しながら検討しましょう。

※“ジンジャー公式HP”参照

中小企業に適した給与計算ソフトを活用して給与計算業務を効率化しよう

給与計算ソフトを導入することで、給与計算業務にかかっていた時間の短縮や、手作業によるヒューマンエラーなどのミス防止につながり、大幅な業務効率化の実現が期待できます。

ソフトによって機能や特徴が異なるので、自社の課題や理想図を書き出したうえで求める機能を明確化し、適したソフトを選択することが大切です。

まずは資料請求とともに、無料お試し期間や無料プランを上手に活用しながら、サービスの比較検討を行ってみてください。

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※本記事では厚生労働省のガイドラインとデジタル庁のワークライフバランスとDX推進に準じ、それを達成する手段と正規の勤怠管理システムを紹介しています。
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